2017年1月30日4,730 View

【書籍紹介】著:小西秀司『どうして こんなにも 犬たちは -犬からもらったたいせつな10の思い出-』〜独占インタビュー〜

創刊11年目を迎えるフレブル専門誌『BUHI』編集長・小西秀司が、自身2作目となる書籍『どうして こんなにも 犬たちは -犬からもらったたいせつな10の思い出-』を出版。

人間と犬が織りなす珠玉のストーリー10編をつづった、心温まる作品です。

著者小西秀司に、この本を発売するに至った経緯や、思いを聞いちゃいましたよ!

著者・小西秀司に独占インタビュー!

どうしてこんなにも犬たちは

ー『どうして こんなにも 犬たちは』発売に至った経緯はなんでしょう

もう、タイトルにもあらわれてしまっていると思うのですが、犬たちの素晴らしさを、あらためて皆さんにお伝えしたいと思いました。それにはいろいろな方法があると思いますが、今回は特に「物語」形式でチャレンジしてみたいと考えました。事実も創作もないまぜにすることで、「人間と犬の関係」がくっきりと浮かび上がった気がしています。

 

 

ーどんな内容なのでしょう

「人間と犬の関係」に焦点を当てています。犬そのもの、人間そのものではなく、関係に関してです。どんなふうにつながってるのか、どのように通じ合えるのか。必ずしも一方通行とは言えない、その関係性を描いています。

 

 

ー長編ではなく、「短編10本」にした理由を知りたいです!

たくさんの登場人物に、犬と生きることを経験させて、語らせたかったからです。ひとつずつの短編はリンクしている部分もありますし、読みやすいと思いますよ。

 

 

ー前作『動物たちのお医者さん』は、獣医師の佐藤貴紀先生がモデルになっていたと思います。今回も、モデルはいらっしゃるのでしょうか

モデルは何人かいます。愛情に溢れている、すぐれた飼い主たちです。

 

具体的にこの物語には誰々、ということではなく、実在のキャラクターやエピソードから感化される感じです。実際にみなさんもお気付きだと思いますが、事実は小説より奇なり、なのです。

スタンプのモデルは、ヒメちゃん!

 

ー今回の本で、ずばり「伝えたいこと」とは?

伝えたい、というよりもこの物語を楽しんでもらいたいです。それがいちばんです。

 

 

ーどんな人たちに読んでいただきたいでしょうか

犬と暮らしている人たちへ。そして暮らしていない人たちにも。

 

 

ーBUHI 2017冬号もそうですが、今回の本にも『星の王子さま』が登場しますよね。小西秀司にとって、『星の王子さま』という本は、どのような存在ですか

あの物語には、生きものと暮らすためのすべてがあります。何度引用しても足りないくらい、大切な本です。同じくサン=テクジュペリの『人間の土地』もおすすめです。

どうしてこんなにも犬たちは

Model:Shigure

 

ー今回の本に、愛ブヒの時雨ちゃんと過ごして感じたことは表現されていますか。本の中で、具体的に思い浮かぶシーンがあったら教えてほしいです!

 「そうだ、じゃあこうしようか。

やさしく生きた人はみんな、虹の橋のたもとで会える。みんな、みんなね。さよならの後の場所。これからはずっと一緒にいられる世界」(虹子の手紙)

 

書簡体で綴られた物語ですが、この台詞はぼくが時雨に言いそうです。誰か止めて!恥ずかしい!

どうしてこんなにも犬たちは

Model:Shigure

 

ー本の写真は、BUHIやFrench Bulldog Lifeでもおなじみ、写真家のSUMiCOさんが担当していますよね。今回お願いした理由を教えてください

彼女の写真は作品としてほんとうにすてきだなあ、と思うのと同時に、ある意味では見えないないものも写している気がするのです。深い深い世界観がある。明るいのに暗い。ぶっ飛んでるのに切ない。涅槃感、と言ったら言いすぎでしょうか。特にこの本にはぴったりだと思って、お願いしました。

どうしてこんなにも犬たちは

Photo by SUMiCO

 

 

ー最後に…小西秀司にとって「犬(フレンチブルドッグ)」とは

ぼくはフレンチブルドッグと一緒に暮らしているわけですが、ようやくめぐりあえた伴侶というイメージです。犬は大好きです。もちろん、どんな犬でも。でも、こんなにもぼくに、人生で犬と暮らすことのおもしろさを伝えてくれた犬種は他にありません。時雨は12歳ですが、彼女がいなくなっても、ぼくは残りの人生を愉快に過ごせるでしょう。だってかならず再会するつもりだから。

どうしてこんなにも犬たちは

Model:Shigure

 

目次

第一話:マリオとわたしたちの勇敢な日

第ニ話:ノー・ワンダー

第三話:正しい子

第四話:虹子の手紙

第五話:誰のために咲いたの

第六話:ひなぎくと夕立

第七話:斜陽

第八話:犬と月と小鳥のさえずり

第九話:砂浜にて

最終話:流したすべての涙を拭う

 

  • 『どうして こんなにも 犬たちは 犬からもらったたいせつな10の思い出』

    『どうして こんなにも 犬たちは 犬からもらったたいせつな10の思い出』

    「犬と、生きたい」

    フレンチブルドッグ専門誌「BUHI」編集長が、今までの犬人生でインスパイアされた、人間と犬が織りなす珠玉のストーリー10編を綴りました。
    犬と暮らしているすべての人と、心の中で犬を想うすべての人へ贈ります。

    「でも、でもね、あたしは新之介が好きになっちゃったんだよ。
    この子なしじゃいられないくらいに。
    『星の王子さま』に出てくるキツネみたいに。
    これが愛情じゃなかったら、何だっていうの?
    ママもそんなふうに、あたしのことを思っていたの?
    こんな気持ちになったの?」
    (誰のために咲いたの)

    出版社: 三交社 (2017/1/31)

    販売サイトを見る

小西秀司

1969年生まれ。神奈川県出身。

フレンチブルドッグ専門誌「BUHI」(オークラ出版)編集長

French Bulldog Life監修

 

あらゆるメディアで動物たちとの幸せな暮らしを提案している。

著書に「動物たちのお医者さん」(小学館)など。

愛犬はフレンチブルの時雨(12歳♀)。

紹介されたアイテム

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  • 動物たちのお医者さん

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