2023年1月25日5,590 View

愛ブヒが病気だと診断された。その時にまずやるべきこと。

病気と縁のない一生であれば最高ですが、フレンチブルドッグも生き物ゆえにさまざまな病気にかかる可能性があります。なんだか少し愛ブヒの様子がおかしいと異変を感じて病院へ行き、病気と診断される。これはいつ我が子に起きてもおかしくないことで、筆者の周囲でも大きな病気の可能性を示唆され狼狽するオーナーさんは少なくありません。そんな時にオーナーとして何ができるか、まず何をすべきかを考えておくことはとても大事なことなのです。

セカンドオピニオンを受けるべき。

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昨今は動物医療でもセカンドオピニオンを仰ぐことが浸透してきました。

 

セカンドオピニオンとは診断や治療法の選択に際し、現在治療を受けている医師とは異なる医療機関の医師に第2の意見を求めること。

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多くのオーナーさんはかかりつけの獣医師を信頼しているかと思いますが、動物病院の規模や獣医師の経験・専門により、どこまでの検査ができるかは先生や病院次第。

 

「当病院でできる検査はここまで」というのは病院により異なり、より高度な検査をするにはCTやMRI設備が整った2次診療専門の動物病院を紹介されるのが基本です。

 

けれどここで言うセカンドオピニオンとは、2次診療の病院へ行く前に1次診療を受付ている他の獣医師を訪ね診察を受けることを指します。

 

主治医の先生が下した診察を疑うわけではないけれど、病気と診断されたからにはその病気について深く知りたいし、別の角度からの検査や意見も求めたいと思うのがオーナー心というもの。

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例えばひとつの病気に対しても、先生が異なれば診断の内容や治療方針にもある程度幅が出てきます。

 

オーナーとしてはその中から最良だと思う方法や納得できる治療法を選択できるため、異なる医師に意見を聞くことはとても有効。

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Huy Thoai/Shutterstock

 

もしセカンドオピニオンを受けた結果、示されたのがかかりつけ医と同じ意見や治療方法だったとしても、それはそれでこの方法しかないことに納得ができるでしょう。

 

セカンドオピニオンを受ける際には、診断された病気の専門医がいる病院を選ぶのがおすすめです。

 

家族で治療方針を決める話し合いを。

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Veran36/Shutterstock

 

病気に対してどんな治療法があるのか、どのように治療していくのかの選択ですが、その際に家族の意見を一致させておくことはとても大切です。

 

仮に夫婦の場合、夫はリスクを覚悟してでも手術を希望、妻は年齢を考慮し投薬しながら病気と付き合うことを望んでいたなら、どちらにすべきか迷っている間にも病は進行するばかり。

 

なるべくスムーズに治療に入れるよう、最初に病気の可能性を示された時点で今後どのような治療を選ぶのが好ましいかを決めておくのがベストです。

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なお、病気の確定診断(この病気であると診断を確定すること)までには「臨床診断」と「病理診断」という段階があります。

 

患者の状態や過去の病歴と照らし合わせつつ、血液検査や尿検査結果から「多分この病気だろう」と推定で病名を出す「臨床診断」。

 

そして病変部から採取した細胞や組織を顕微鏡で確認して判断する「病理診断」ですが、臨床診断で検査の方向性を決め、病理診断はその方向性に応じて確定診断を出すもの。

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確定診断が出ないことには最適な治療ができず、臨床診断の段階では「おそらくこの病気である」という状態。

 

臨床診断の時点ではまだ他の病気の可能性も排除しきれないため、このタイミングでのセカンドオピニオンが大事なのです。

 

余命を宣告されたその時に。

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まず、余命というのはあくまでも医師の見解に基づいた予測であり、必ずしも示された年月で命が尽きるものではありません。

 

中には余命宣告された時間をはるかに超え、その後も大きく体調を崩すことなく年齢を重ねているフレブルだっています。

 

病気が発覚したその際、医師に愛ブヒの余命を告げられるケースはままあります。

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ただ余命とはあくまでも過去に同じ病気をした子の平均値から導き出されるもので、どんな名医でも目の前のブヒがこれからどれだけの時間を生きられるかを正確に示すのは不可能。

 

けれどもオーナーとしては、余命を宣告されるというショックは計り知れないものがありますよね。

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その時にすべきことは、残りの日々を愛ブヒとどんなふうに過ごしたいかを考え、実行に移すこと。

 

まだ元気なうちに一緒に旅行をしたい、たくさんの思い出を増やしてあげたいなど、オーナーさんそれぞれに愛ブヒに対する想いがあると思います。

 

そういう「想い」をひとつひとつ叶えながら、いつか来る別れに対して心の準備をしていく時間。

 

筆者は余命に対しこのように考えています。

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Tanya Consaul Photography/shutterstock

 

実は病気でなくとも、事故や天災が起きれば明日命がどうなるかもわかりません。

 

これは私たちも同じですが、誰であろうと命ある生き物である以上、命の時間はわからないのです。

 

だから宣告された時間にとらわれず、今を一緒に過ごすことを大切にしてくださいね。

 

おわりに

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Istvan Csak/shutterstock

 

気をつけていても病気を完全に排除して生きることは不可能。

 

いつ愛ブヒの病気を宣告されるかわからないから、私たちはそんな「いつか」に備え心算をしておく必要があります。

 

病気になるとその衝撃や悲しみで一瞬パニックに陥るというのはよく耳にしますが、そんな時こそ冷静になり、今後どうやって闘っていくのか、愛ブヒの毎日をどうサポートするのかを考え、ブヒにとってベストだと思う選択をしてあげてくださいね。

 

 

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