2025年8月20日384 View

【重要】真夏に増えるフレブルの皮膚トラブル対策

連日の猛暑から一転し、想定を遥かに超えた大雨により被害を受けた地域もある今年の夏(被害にあった地域の方には心よりお見舞いを申し上げます)。梅雨が短かったせいか、今シーズンは湿度が原因で起きるフレブルの皮膚トラブルが少なかったなんて声を聞きましたが、まさか夏本番に梅雨さながらの天気がやってくるとは…と辟易しています。そして湿度が上がると、目に見えて増えるのがフレブルの皮膚トラブル。筆者の愛ブヒも雨が降ったり止んだりが続く時には、なんだか肌が荒れ気味になるため、あらためて湿度と皮膚トラブルの関係を調べてみました。

湿度が高い夏が皮膚トラブルを呼ぶ

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icebergpicture/shutterstock

 

カラッと晴れていたらまだ耐えられるけれど、強い日差しにプラスしてまとわりつくような湿気に包まれるのが日本の夏。

 

フレブルが暑さに弱いことはよく知られているし、高音だけでなく高湿度にも熱中症リスクが潜んでいることはすでにご存知だと思いますが、湿度って熱中症のみならず皮膚状態にも大きく影響を与えるんです。

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Gsun/shutterstock

 

短毛種であるフレブルはさほど毛の間に熱がこもらないだろうと思いがちですが、彼らの毛は密に生えているため熱や湿気がこもりやすく、密な毛に覆われた皮膚には細菌や真菌(カビ)が繁殖しやすい条件が揃っているのです。

 

しかもフレブルたちは言わずもがな、シワが多いのがチャームポイント。

 

顔のシワの間を筆頭に、脇の下や股の内側、首周りは特に蒸れやすい箇所で、多くの皮膚トラブルがこれらの箇所から起きることが多いのです。

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Cat Box/shutterstock

 

そして湿気がもたらす肌の3大トラブルというのが、マラセチア皮膚炎、膿皮症、湿疹(皮膚のただれ)。

 

マラセチア皮膚炎は常在菌であるマラセチアが湿度や皮脂の増加で異常繁殖をすることで起き、膿皮症は細菌感染による皮膚炎で、湿度や汚れが原因で発症しやすくなります。

 

そしてそのどちらでもない湿疹は、特に顔のシワの間や耳の内側にできることが多く、そのままにしておけば二次感染のリスクもあるために早期のケアが必須。

 

いずれも湿度が高い状態でより起きやすくなるため、1年の間でも梅雨から夏の間に特に注意をする必要があるんです。

 

日々のケアで湿度から守る

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Ivonne Wierink/shutterstock

 

湿度によって発症しやすくなる皮膚トラブルを防ぐには、日常で湿度を意識したケアをすることがマスト。

 

ポイントは「蒸れを溜めない」「清潔をキープ」「しっかり乾かす」の3つですが、もちろんお家の中ではエアコンによる湿度管理も重要になってきます。

 

では具体的にどんなケアをすれば良いのかを紹介すると、まず大切なのはこまめな拭き取りです。

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Lined Photo/shutterstock

 

散歩や食事の後には顔まわりや脇の下、足の裏や股などをガーゼなどの柔らかい布でしっかりと拭き、水分だけでなく放っておけば菌の餌となる汚れや皮脂を落とすこと。

 

特に口周りはヨダレで濡れていることも多く、その水分も蒸れの原因になるんです。

 

なお、ウェットティッシュ状のペットシートは便利ですが、すでに肌が荒れている状態だとペットシートに含まれる保湿剤などにかぶれることがあるため、皮膚状態によっては注意が必要です。

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Vantage_DS/shutterstock

 

そして次に、2週間に1度程度のシャンプー。

 

汚れを落とした後はシャンプー剤が皮膚に残らないようにしっかりと濯ぎ、ドライヤーなどを使って毛の奥まで乾かすことをお忘れなく。

 

なお、室内の湿度は50〜60%が目安ですが、お部屋に湿度計を置いていないお家って少なくないですよね。

 

湿度をコントロールするためにも、愛ブヒが過ごす部屋には温度計だけでなく湿度計も置くことをおすすめします。

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Lesya Pogosskaya/shutterstock

 

ちなみにフレブルはサマーカットの必要はないけれど、こまめにブラシをすることで抜けているのに皮膚に留まっている毛を落とすことができます。

 

ブラッシングで毛の間に空気を通せるので、こまめにブラッシングすれば皮膚を蒸らさない効果もあるんですよ。

 

熱中症と同じくらい皮膚環境にも気を配る

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Unchalee Khun/shutterstock

 

暑い夏の時期、フレブルオーナーの私たちは第一に熱中症予防を意識しますが、それと同じくらい気を配ってあげたいのが皮膚環境です。

 

皮膚にトラブルがあるとそれがかゆみを引き起こし、かくことで悪化するだけでなく、酷くなるとかゆみによって夜も眠れなくなる、という悪循環に陥ってしまいます。

 

湿度が上がる真夏の時期は、普段皮膚トラブルとは無縁の子にもリスクが生まれるため、愛ブヒの皮膚チェックはこまめにしてあげてください。

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Vlad Kagoshima/shutterstock

 

しきりに舐める、かく、赤みやフケが目立つ、皮膚から蒸れたような匂いがするなどの症状がある場合は、自己判断せず早めに動物病院へ。

 

このくらい大丈夫だろうと様子見をしている短期間に症状が悪化することもあり、早期なら軟膏で治ったものでも悪化することで治療に時間を要する場合があります。

 

皮膚状態は健康やストレスの有無を判断するバロメーターでもあるので、私たちが毎日鏡を見るように、愛ブヒの皮膚も隅々までチェックし、異常にいち早く気づいてあげてくださいね。

 

おわりに

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Lined Photo/shutterstock

 

長期天気予報では秋に入っても残暑が厳しいらしく、フレブルにとっても私たち人間にとっても過ごしにくい日々がまだ続きそうです。

 

裸で過ごすことが多いフレブルたちは、高音や多湿の影響も直に受けやすく、自分でケアすることができない生き物。

 

だからこそこまめなケアと予防が大切なんです。

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

フレブルオーナーがなによりも気をつけたいこと

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