2019年7月28日5,120 View

【お金のハナシ】結構シビアだぬ〜ん!フレブルと暮らすのに必要な予算って?

フレンチブルドッグといえば、そりゃあもうね、オーナーにとってはコロコロむちむちで最高に可愛く、愛嬌に満ちている“たまらん”犬種。実際に、ブヒことフレブルを連れて歩いていると「きゃあ、可愛い(ごく時々、うっわ…オモロ)」と声を掛けられることも多いでしょう。そしてそんな黄色い歓声と同時に、「この犬ってば、お高いんでしょ?」と直球すぎる質問をされることも少なくありません。筆者は金銭面にシビア、かつ何事にもツッコミを入れる文化圏である大阪在住ですので、散歩中に相棒の価格的なことを聞かれることもままあります。その都度ニヤニヤと笑って適当にごまかすのですが、改めて考えてみると、一体フレンチブルドッグにかかるバジェット(予算・経費)はいかほどなのかしらと疑問に思ったので精査することにしてみました(キリッ)。

やっぱ医療費がダントツ〜。

フレンチブルドッグを迎えるにあたり、大抵のオーナーさんはその犬種について調べるのが一般的。その検索途中でぶち当たる大きな壁とも言えるのが、ずばりフレブルの医療費についてなのではないでしょうか。

 

フレンチブルドッグが非常に愛らしい犬種であることは周知の事実ではありますが、一方で見た目に反するデリケートさを持ち、皮膚トラブルに先天的な骨の異常、短頭種ゆえの呼吸器系まで、数え上げるときりがないほどに様々な病気の因子を有しています。

フレブル,飼育費

MR.SOMKIAT BOONSING/shutterstock

 

実際に動物病院で先生に伺ったところ、フレンチブルドッグの来院理由のトップが皮膚炎やアレルギー症状で、その数は他犬種と比較してもかなり多いそう。慢性的な皮膚トラブルから植物や食物によって突発的に発症したケースまでと、ひとくちに皮膚トラブルといっても内容は様々ですが、アレルゲンを特定する詳細なアレルギー検査の相場は病院によって差はあるものの、6万円〜というのが平均的。

 

それに、フレブルに代表されるハナペチャ族に受けるコが多い軟口蓋過長症&鼻腔狭窄の手術も決して安価ではありません。そのためペット保険に加入しているブヒが多いけれど、保険料も医療費に数えておく必要があります。

フレブル,飼育費

Rawpixel.com/shutterstock

 

ちなみに、ペット保険大手のアニコムによる「ペットにかける年間支出調査」の2018年度版では、体重別でフレブルに多い10kg〜15kgに分類される「中型犬」の場合、病気や怪我の治療費の年平均が86,940円、保険料は56,880円でした。この数字は全犬種を対象としているので、仮にフレンチブルドッグに限定したなら、これらの数字はもっと高くなると見積もってよいでしょう。

 

(参考:アニコム損害保険株式会社

 

服が似合いすぎる犬種ゆえ…。

フレブルの中には自前のスムースな毛皮一丁というナチュラリストなブヒちゃんもいるけれど、そのキュートでファニーな風貌ゆえにどんなファッションも着こなしてしまうところがフレンチブルドッグの持ち味。そのためか、特に冬場は素敵で可愛いお洋服に身を包んでいるブヒをよく目にします。

 

フレブルのオーナーさんにファッション好きが多いのか、中には本革のライダースジャケットや人間顔負けの暖かダウンを颯爽と着こなすファッショニスタブヒも数多く、読者の中にも「愛ブヒの方が自分よりも衣装持ち」という人も多いのではないでしょうか。

フレブル,飼育費

Firn/shutterstock

 

それに加え、夏場は暑さから身を守るクールアイテムが必須だったりと、人間で言うところの衣料費にあたる支出は意外と多め。医療費に衣料費と、“いりょう”縛りでのバジェットがかさむのもフレブルの特色といえるでしょう。

 

なお、お洋服は決してマストではないけれど、パピーやシニアブヒは寒さが苦手。そのため冬場はTシャツ的なものを1枚着せ、体温が逃げないよう工夫してあげることも大切です。逆に夏の場合、お昼間はずっとクーラーを効かせたお部屋で過ごすのが彼らの定番。そのため冷え過ぎから守るため、家の中でだけお洋服を着せているというオーナーさんもたくさんいます。

 

ボクらの生涯必要経費って?

そもそもフレンチブルドッグはペットショップでも群を抜いて高めの価格設定がなされていますが、ブヒを迎えるために高額な支出をしたとして、医療費や食費に娯楽費など、実際は迎えた時に支払った価格をはるかに上回る出費が継続的に必要となります。

 

参考までに例を挙げると、ペットフード協会や東京都の犬猫飼育実態調査のアンケート結果を鑑みて、犬の平均寿命である14.19歳まで一緒に暮らせると仮定した場合、算出される生涯必要経費は最低でも約180万円。

 

ただしこの数字はあくまでも全犬種を対象として割り出されたものであるため、フレブルならもう少し金額は上がりそう。というのも、ブヒオーナーさんはフードやシャンプーなどの食品&消耗品にこだわる人が多く、より良いものを求めると結果的に価格が上がってしまうから。

フレブル,飼育費

Irina Kozorog/shutterstock

 

この数字をどう感じるかは人ぞれぞれだけれど、ワンコと暮らすということにはそれなりの支出が伴うのです。だから安易な気持ちで迎えるべきではないし、迎えたからにはフレブルのために何かを節約するということだって必要になることもあるでしょう。

 

でも、それを差し引いても彼らの存在は何ものにも代え難く、数字では表せない愛情をたくさんもらえるはず。これだけは間違いありません。

 

あまり聞けない話でも、知っておくべき問題。

さてさて、今回はあまり人には聞きにくいお金の話にスポットを当てましたが、ペットと暮らす上で必ずお金の問題はついて回るもの。とりわけそれがデリケートな体を持つフレンチブルドッグならば、オーナー自身がフレブルに必要なバジェットをしっかり考えて準備することが不可欠。

フレブル,飼育費

Irina Kozorog/shutterstock

 

もしこれからブヒを迎えようと考えているなら、まず考えるべきはお金の問題。また、すでにブヒを相棒に迎えているならば、ブヒの年齢が上がるとともに医療費も上がることが多いため、彼らのライフステージに合わせたバジェットプランを考えなくてはなりません。

 

お金の話題というのはなんだか世知辛く感じてしまいますが、愛すべき相棒が生涯幸せに暮らせるためには避けては通れない問題。だからこそ、しっかり予算を立てて備えておきたいものですね。

 

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まだ見ぬ君と家族になる~「保護犬と暮らす」ということ~

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