2021年12月26日2,405 View

免疫力が落ちて感染。厳しい冬を乗り切るために、ミドルシニアはデイリーケアを![特集:ミドルシニアLIFE]

冬場は免疫力が低下することから様々なウイルス感染症が流行する傾向にあるけれど、実はこれって人間だけでなくフレブルたちワンコも同じ。そもそも冬に免疫力が落ちるのは、体温が下がることで免疫細胞の働きが低下し免疫機能が落ちるから。それに加えて乾燥した空気のせいで鼻や喉の粘膜が持つバリア機能が低下するのも一因です。特に体力が下降曲線を描き始めるミドルシニア以降のフレブルにとっては、この時期の免疫力をアップさせることが毎日の健康に繋がると言っても過言ではないのです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

冷えは万病のもとだから、内・外の両面で暖かく!

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Firn/shutterstock

 

体温の低下はそのまま免疫力の低下に繋がるけれど、単に体のバリア機能が弱る以外にも持病があるブヒにとっては一大事。

 

というのも冷えそのものが持病を悪化させるケースは多々あり、関節炎などは冷えにより痛みが強まります。

 

他にも心臓や腎臓にトラブルを抱えている場合、冷えて血管が収縮し血圧が上がって心臓に負担をかけたり、血流が滞り腎臓への血流量が低下して症状が悪化することも。

 

ミドルシニア世代のブヒの中には何かしらの持病を持つ子たちも少なくありませんが、特に冬場はこれらが悪化しやすいと覚えておいてください。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

MAXXSIPHOTO/shutterstock

 

では愛ブヒをどうやって冷えから守るのかというと、方法はふたつ。

 

つまり内側と外側から、なのです。

 

まず外側ですが、散歩時はお洋服を着せたりスヌードをする子も多いけれど、一番冷えるのは直接地面に触れる肉球。

 

そのため散歩後に足を拭く際にはホットタオルを利用してみて。ホットタオルはお湯を沸かさずとも電子レンジで簡単に作れ、足先を包めば冷えて強張った肉球をほぐす効果も。

 

もし時間があればたらいや洗面器に愛ブヒの足先が浸かるくらいのお湯を入れ、5分くらい足湯をさせるのも冷えを取り除くにはおすすめです。

 

散歩後はしっかり冷えた部分を温め、乾燥しやすい時期ゆえに保湿クリームをプラスすると皮膚トラブル予防にもなりますよ。

 

内側のケア、それは食とリズムにあり!

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Andrei_R/shutterstock

 

寒い時期に生姜湯や甘酒を飲んで温まるのは私たち人間の昔ながらの知恵ですが、内側からの免疫力アップは直接口に入れる食事が鍵を握っています。

 

最近は免疫力向上のためのペットサプリも豊富だけど、近所のスーパーで手軽に買える食材にも良いものはたくさん!

 

代表的なのが納豆やヨーグルトといった発酵食品で、実は体の免疫細胞の約70%が腸に集中していると言われています。

 

そのため腸内環境を整えることで免疫力が上がり、かつ整腸作用もバッチリ。

 

他にも大抵のブヒが大好きなさつまいもや赤身肉、バナナ、りんごも免疫力アップに欠かせません。

 

が、量をあげすぎると肥満になるのでそこはご注意くださいね。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Olexandr Andreiko/shutterstock

 

ところで内側のケアの中にはもちろん、ストレスが多いに関係あります。

 

特に年末年始はオーナーさんの生活リズムが変わることが多いため、本能的にルーティーンを好む犬にとってはストレスを感じやすい時期。

 

睡眠不足になれば食欲不振からの免疫力低下につながり、運動不足だと代謝が落ちて血液循環が悪くなりこれまた免疫力が低下します。

 

ホリデーシーズンを楽しみつつ、あまり生活リズムは変えずご飯やお散歩はできるだけ普段通りの時間を守ってくださいね。

 

ちなみに冬場にお散歩に行く前には、マッサージやストレッチなどをしてウォーミングアップすることも大切です。

 

年齢を重ねると急な動き出しは関節や筋肉を傷めることがあるため、ブヒの全身をさするだけでも良いので体を動かす準備をしてから出かけましょう。

 

免疫ケアを習慣にして不調を撃退。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Firn/shutterstock

 

フレンチブルドッグは腫瘍に悩む子が少なくない犬種。この腫瘍が悪性だとガンや肉腫になりますが、これら腫瘍の元となる細胞を排除するのも免疫力の為せる技なのです。

 

実は人間も犬も、ガン細胞は毎日体内で一定の割合で作られているって知っていましたか?

 

日々作られるガン細胞は体が持つ免疫力によって病的なガンにならないように調整されているものの、免疫力が低下すればガン細胞を抑制することができず最終的にガンを発症してしまうのです。

 

そう聞くといかに免疫力が健康に生きるために大切なのかを実感しますよね。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Robyn-May/shutterstock

 

今健康な子はもちろん、現在病と闘う子にとっても免疫力の向上は重要なテーマ。

 

そのためには「ストレスの少ない生活」「食事の改善」「適度な運動」が必須で、これらはオーナーさんの努力で改善できるものばかり。

 

たくさんコミュニケーションをとり散歩は日に最低2回、高タンパクのヘルシーな食事を毎日の習慣にしてしまえば意識せずとも免疫力は維持できます。

 

ところで冬場は乾燥による健康トラブルも多いため、愛ブヒが長く時間を過ごす空間には加湿器を導入するのを推奨します。

 

特に呼吸器系が弱いブヒや乾燥による皮膚アレルギーが出やすい子の場合、暖房と加湿はセットだと考えてくださいね。

 

おわりに

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

GH Studio/shutterstock

 

免疫力って言葉はよく耳にしますが、具体的に何をどうすれば高められるのかを知らなかったりもしますよね。

 

けれど具体策を紐解けば、実はどれも今日からすぐに取り入れられることばかり。

 

免疫力は強い体や病気に負けない体を作るために欠かせないだけに、早速今日から免疫力向上生活を始めてみてくださいね。

 

文/横田愛子

 

 

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