2023年6月2日2,317 View

『ブル系の犬』は凶暴?悲しい犬種差別にフレブルラバーが言いたい。

筆者はとにかく犬が好き、中でもブル系の犬は特別に好き。我らがフレブルはもちろんのこと、イングリッシュブルにブルテリア、アメリカンブリーにピットブル。どの子もみんな一緒に暮らせば最高の相棒になれるし、ちゃんと愛を注いでルールを教えれば決して怖い犬種ではない。けれどもまだ、犬種に対する偏見、それも名前にブルを冠した犬への差別があることを知ってほしいなと思うのです。

ドッグオーナー同士でさえ偏見はある

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ViralPress Stock/shutterstock

 

愛犬と散歩中、以前はよく「あ、ブルドッグだ。怖い〜」というようなことを耳にしていました。

 

直接言われるのではなくすれ違いざまにボソリと呟かれることが多く、その都度穏やかな愛ブヒとは対照的に今にも飛びかからんばかりの形相になる短気な筆者。

 

けれども日々散歩をしているうちに言葉を交わすようになった人も増え、傍を歩くフレブルが実はおっとりな甘えん坊だと知るとそんな風に言われることは激減。

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Phasin B/shutterstock

 

しかしまだ、多くのブル系ドッグオーナーさんは同じような言葉に傷つき悩んでいます。

 

確かにブル系の犬の中にはいかつい顔を持つ犬も多いし、闘犬のルーツなどを遡れば怖いと感じる人がいるのも致し方ないことかもしれません。

 

実際、明らかにコワモテの人が威圧的な雰囲気でピットブルなどを連れ歩く姿も時々目にするけれど、そんな場合でさえ怖い(かもしれない)のは連れている人。

 

犬には何の罪もないのです。

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Jose-Luis-Carrascosa/shutterstock

 

そして中には、自分がドッグオーナーであるにも関わらずブル系ドッグを嫌う人が多いのもまた事実。

 

それも実際に噛まれたなどの被害に遭っていないのに、あんな犬種を飼うなんて非常識だと言わんばかりに偏見を持っている。

 

散歩に出れば避けられ、目を逸らされるなんて、当事者ならぬ当事犬にとっては悲しいことに違いないはず。だって他の犬と同じように、ただそこを歩いているだけなのに。

 

フレブルの好感度は上がったけれど

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Kinnari1231/shutterstock

 

ブル系ドッグの中でも、我らがフレブルに対する世間評はもう「怖い犬」ではなくなってきています。

 

それはひとえにメディア露出の効果によるものでしょう。

 

今や数々のCMにフレブルが起用され、画面の中で愛嬌たっぷりのお茶目な表情を見せるブヒたち。

 

この可愛さにようやく世間が気付いたのか、ふはは。って、私は何者や。

 

というのはさておき、同じ理由でイングリッシュブルドッグに対しても愛嬌がある犬というイメージを持つ人が増えているはず。

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Africa Studio/shutterstock

 

ただ、ブル系ドッグの他の仲間たちはどうでしょう。

 

彼らは大型犬や中型でもがっしりボディの子が多く、確かにパワーのある子が中心。

 

しかし、彼らの大半はオーナーさんに溺愛され、人と暮らすルールを学び、人を愛することをその身をもって実践している家庭犬ばかり。

 

勝手なイメージで凶暴だとか怖いだとかのジャッジを下すことは、絶対にしてはいけないこと。

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そういえば以前訪れたブル系ドッグのイベントは、その趣旨に大きく犬種差別NGと掲げていました。

 

そこに集ったのはフレブルはもちろん、あらゆるブルの仲間たち、それにウルフドッグや大型犬たち。

 

オーナーさんと一緒にイベントを楽しむ彼らはみんな穏やかだけれど、もしかしたら犬種差別を受けた経験があるのかもしれない。

 

筋骨隆々のその姿は迫力満点ながらも、ちゃんと顔を見て瞳を覗けば、そこにいるのは他の犬種と何ら変わりのない誰かの特別な存在ばかりなんだから。

 

犬種差別って、一体何?

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kuban_girl/shutterstock

 

今回は我らがフレブル属するブル系ドッグを例に挙げたけれど、犬種差別はなにもブル系だけのものではありません。

 

例えば「◯◯犬は頭が悪い」「◯◯犬はうるさい」なんていうのも偏見に基づいた差別の一種。

 

これを仮に日本人とか人間の性別に当てはめてみたらよりわかりやすいのかもしれません。

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YAKOBCHUK VIACHESLAV/Shutterstock

 

もちろん、犬種によってそれぞれの特性や特徴・個性はある。

 

けれども全員がそうなはずもなく、みんなそれぞれに唯一無二の魅力を持ってこの世に生まれてきた存在。

 

そもそも犬の性格は、犬種より飼育環境やオーナーさんの行動、愛情によって育まれるもの。

 

だからこの犬種だから凶暴なんてことはなく、適切な環境で目一杯の愛を注ぎ、必要ならばドッグトレーナーなどの指導を受けることで、誰からも愛される犬になると思うのです。

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Unchalee Khun/shutterstock

 

今は加熱するペットブームで、新たに犬を迎える人も多くいます。

 

その時にお利口な犬種だと思って選んだのに違ったと、一度迎え入れたはずの犬を保護施設に送る人間もいる。

 

そんな悲しいことが起きないように、犬種という特性ではなく、目の前にいるひとつの命にちゃんと向き合って。

 

彼らはみんな、愛を注げばそれ以上の愛を持って応えてくれる存在なのです。

 

おわりに

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Valeriia Khodzhaeva/shutterstock

 

フレブルってこうだよね、という決めつけ。それが笑えるものならいいけれど、中には聞き捨てならねぇなと思うものもありますよね。

 

犬界でそういう偏見を持たれがちなブル系の犬たち。

 

私たちフレブルオーナーもそのブル一族の仲間として、断固として犬種差別にNOを突きつけようではないですか。

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

【オーナー必読】フレンチブルドッグを誰かに預けるときの心構え

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