犬の「多様性の時代」がやってきた。理解を深めよう。
フレンチブルドッグについてその性格を調べると、愛情深く人懐っこく、社交的で甘えん坊という言葉が多数並んでいます。さらには穏やかでおおらかというワードもあり、文字だけ見るとなんだかとっても飼いやすそうに感じますよね。実際に愛情深く甘えん坊なのは間違いないけれど、これらの特徴の全部にどの子も当てはまるかといえばもちろんそんなわけもなく。だってみんな個性を持つ唯一無二の子たちだから、性格はそれぞれ違って当然です。昨今の人間界では多様性というキーワードがあちこちで叫ばれているけれど、フレブルだって多様性の時代なんですよ。
飼いやすいから良い犬ではない

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よくフレブルはおっとり派と元気溌剌派に分かれると言いますが、大抵の場合は年齢とともに穏やかになることが多い印象。
とはいえこればかりは持って生まれた性格に左右されるものだから、成長すると必ず穏やかになるというものでもありません。
ただ、ここで少し考えてほしいのが、穏やかなのが良い、というのはあくまでも私たち人間側の都合なんじゃないのかということ。

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確かに他の犬に遭遇するたびにガウガウしたりテンションがマックスになるブヒは制御するのが大変かもしれないけれど、穏やかさイコール飼いやすさと捉えているからこそ、愛ブヒに穏やかさを求めてしまう部分もあるのではないでしょうか。
ペットとして人と暮らす以上、飼いやすさというのはもちろん利点ではあると思います。
ただ、じゃあ飼いにくい子は悪い犬なのかと聞かれると、絶対にそんなことはありません。

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ガウガウと攻撃的な子は、オーナーさんを守ろうと頑張る愛情深い忠犬タイプなのかもしれないし、活発な子は好奇心旺盛で生命力に溢れるタイプ。
こうして見方を変えることで、マイナスだと思われがちな部分は簡単にプラスに変換できるんです。
こと犬に対しての良い、悪いの物差しはあくまで彼らを飼う人間側が決めたもの。
もし愛ブヒの性格で悩んでいるのなら、一旦「人間の都合で決めた物差し」を手放し、少し違う角度から見てはどうでしょうか。
うちの子の性格、を卑下しない

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散歩中に他の犬に吠えられると、時々その飼い主さんから「性格の悪い子でごめんなさい」と言われることがあります。
いやいや、挨拶してくれてるのかもしれないし、飼い主さんのボディーガードをしてるのかもしれないので全然大丈夫ですよと伝えるのですが、それがたとえ対外的な挨拶だったとしても、愛犬の性格をオーナーさんが「悪い」と言ってはダメ。

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また、吠えた瞬間咄嗟に「こらっ」と愛犬を怒る人もいるけれど、きっと犬としてはよく知らない犬から飼い主さんや自分を守ろうとしているのに、怒られてしまってはとっても切ないでしょう。
そんな時はそっと愛犬に触れ、大丈夫だから吠えなくていいよと穏やかな口調で諭してあげてください。

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屋外で他の犬や人に吠えるってね、犬にとっても疲れることだと思うんですよ。
それだけ気を張って警戒し、大好きなオーナーさんを守ろうとしている。
それって性悪どころかなんて頼もしい愛犬なのだろうと感じませんか?

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ただ、やっぱりガウガウするのは困るというのなら、時間はかかるかもしれないけれど少しずつ他の犬や人に慣らし、ガウガウしかけた瞬間にカームダウンできるよう訓練する方法もあります。
性格は変えられなくとも、興奮や怒りはある程度訓練でコントロールできるもの。
もちろん訓練に際しては私たちの愛情や忍耐が不可欠。
その努力を放棄して一方的に愛ブヒの性格を「悪い」と決めつけ、卑下するのは間違っていると思うのです。
うちの子の個性をとことん愛す

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ヤンチャな子もいればおっとりさんもいて、中にはぐうたらな子も落ち着きのない子だっている。
たくさんのフレブルが集まる場所へ行くと、本当にどの子も個性的だなと思わず笑ってしまいます。
でもその中でどの子が良くどの子が悪いなんて思うことは全くなく、これぞ多様性。
みんなそれぞれに生まれ持った個性という名の魅力に満ち溢れていて、全員が最高。

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実際に一緒に暮らす家族からしてみれば、時にその個性に振り回され頭を抱えることもあるだろうけれど、それも含めて可愛い存在なのではないでしょうか。
ちなみに、今まで多くのフレブルとそのオーナーさんを見てきて感じるのが、やはり飼い主さんと愛ブヒはタイプが似ているということ。
穏やかそうな人の連れているブヒはのんびりしているし、アクティブなオーナーさんの愛ブヒは活発な感じ。
明るく面白い人の愛ブヒは、やはりどこか3枚目系のお茶目な味わいを醸し出していたりします。

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もしあなたのフレブルが神経質な性格なら、あなた自身が繊細な性格だったりしませんか?
よく人を見ているフレブルのことだから、一緒に暮らすうちに性格も似てくるなんてことも十分あり得るのです。
おわりに

IMG Stock Studio/shutterstock
そういえば筆者の愛ブヒはゴロゴロするのが大好き。
快適な場所を探してはあちこちで伸びたり縮んだりしていますが、ここだけの話筆者にそっくりです。
ああ、似なくて良い部分はしっかりと似てしまった。
今日もトドのように寝転がる愛ブヒを見て、自分との類似性に慄いております。
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