2025年4月6日3,263 View

フレブルに関係する「春の5K」を知ってる?

痒い、かゆい、痒―い! と連日のように花粉と黄砂を恨んでいる皆様、お察し申し上げます。せっかくの心地よい陽気なのに大気中を飛び交う花粉や黄砂のせいでお出かけもままならず、春風を感じるどころか自宅の窓という窓をピチッと閉め切る毎日にうんざりしておりますが、今の季節は花粉と黄砂に加え、乾燥、気温差、強風が多い時期。これらの頭文字をとって、なんと「春の5K」と呼ばれているそうです。全くもって歓迎できないこの5Kですが、実はこの5つは人間のみならず愛ブヒにとっても悪影響。呼吸器トラブルや皮膚トラブルに発展することもあるため、我々が対策するのと同じくらい気をつけないといけないんですよ。

花粉や黄砂が激しい日のお散歩はどうする?

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keisuke yamasita/shutterstock

 

犬にも花粉症があることは過去に記事にもしていますが、花粉症でないフレブルにとってもかなり厄介なのが黄砂です。

 

ちょうどこの記事を書いている今日はかなりの量の黄砂が飛来するという予報で、見れば空がどんより黄色く霞んでいて見ているだけで体に痒みが起きそうなほど。

 

黄砂の正体は東アジアの砂漠域から強風に乗って運ばれてきた多量の砂や塵ですが、運ばれる過程で大気汚染物質を取り込んでいるため健康に被害が及ぶこともあります。

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Lee waranyu/Shutterstock

 

特に呼吸器疾患や循環器系疾患を患っている場合は要注意ですが、フレブルって鼻ぺちゃの造形ゆえに呼吸器疾患リスクがある子が多いですよね。

 

それに、もちろん皮膚に付着して痒みを引き起こすこともあります。

 

また、黄砂の粒子は花粉の約1/7と非常に小さいため吸い込みやすく、さらに大気中で同じく飛び交っている花粉とぶつかることで、花粉の粒子までを細かくしてこちらも吸い込みやすくしてしまうそう。

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JuLady/shutterstock

 

もはや悪魔なのか? と思わずにいられませんが、そんな悪魔、もとい黄砂の多い日のフレブルのお散歩について、いくつか注意点があります。

 

まず呼吸器&循環器系トラブルのある子、皮膚アレルギーのある子はなるべくお散歩に行かないこと。

 

そうじゃない場合でも散歩は短時間にし、帰宅後はブラシなどで被毛についた黄砂や花粉を落とし、濡らしたタオルで全身を拭いてあげましょう。

 

花粉の飛散量は夜遅くから朝にかけては少ない傾向にありますが、黄砂は昼夜関係なく飛来するため、夜だから大丈夫というわけではないので気をつけてくださいね。

 

気温差と乾燥のWパンチ

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Rachata Teyparsit/shutterstock

 

気温差がフレブルたち、特にパピーやシニア、持病のある子に悪影響なのは言わずもがなですが、同じく乾燥も健康に悪影響を及ぼします。

 

私たちも乾燥すると肌が痒くなったりしますが、乾燥肌は皮膚トラブルを引き起こしたり悪化させるので、空気が乾いている今の時期は保湿が必須。

 

特に皮毛の薄いお腹の周りなどが乾燥しやすいため、シャンプーやローションは保湿力の高いものを選び、お風呂後は保湿ケアも忘れずに。

 

また、普段のフードにアマニ油などの油分をトッピングし、体内で皮脂を作りやすくするのも効果的です。

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Nipshutter/shutterstock

 

また、フレブルは洋服を着ている子が多いですが、乾燥を防ぐために化学繊維は避け、コットンなどの天然素材のものを選ぶのも大事ですよ。

 

気温差と乾燥はどちらか単独でも不調の原因になりますが、両方が同時に襲いかかってくると体のあちこちに不調をきたします。

 

気温差の影響で免疫力が下がっている状態で皮膚が乾燥することで、皮膚コンディションの悪化やアレルギー&ドライアイの発症、呼吸器の病気に罹患するリスクが上がります。

 

花粉と黄砂ですでにアレルギーの発症リスクが高まっているシーズンですが、黄砂や花粉の飛散を私たちの力で止めることは不可能。

 

ただ、乾燥や気温差への対策はオーナーがしてあげられることなので、まずはできる対策をしっかりやることが肝心です。

 

強風の中のお散歩はかなり危険

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Firn/shutterstock

 

春の5Kの中ならまだマシな部類なんじゃないかと思われる強風ですが、風の強い日の散歩を嫌がる犬って意外と多いんです。

 

その理由は人間より何倍も聴覚が優れているため、強い風の「音」に恐怖心を抱くから。

 

もちろん個体差はあるけれど、強風の音に反応してパニックを起こすこともあるんです。

 

もちろん全然気にしないタイプもたくさんいますが、恐怖心以外のリアルな危険性としては、風で飛んできた物に当たったり、砂埃などで目のトラブルが起きやすくなること。

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Oleg Shakirov/shutterstock

 

突風が吹いて看板が飛ばされたり自転車が横倒しになるのはよく目にする光景ですが、いつもの散歩コースでも強風の日はどんな危険が起きるか予測がつきません。

 

それに、私たちよりもずっと地面に近い場所を歩くフレブルたちは砂埃を浴びやすいため、普段通りのお散歩のつもりでも彼らにとっては過酷な道のりになる可能性も。

 

強風の日は風が止むのを待つかお散歩を中止するなど、黄砂や花粉がひどい時と同じ対策が必要です。

 

もちろん、強風かつ黄砂&花粉は最悪の組み合わせ。そんな日は自宅内でストレスを解消できる遊びなどを取り入れ、愛ブヒを守ってあげるのもオーナーさんの役目なんです。

 

おわりに

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YanaKotina/shutterstock

 

咲き誇る花々に暖かな陽気。

 

1年の中でもかなり心地よい春先ですが、憎き5Kのおかげで楽しめない人も多いかと思います。

 

フレブルにとっても過酷な夏が来る前のほんのわずかな快適な時期だけについ外遊びをしたくなりますが、散歩やお出かけはその日の天気予報と愛ブヒの体調を見て判断してくださいね。

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

【あるある】実際に暮らすと感じるフレブルの謎

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