『思いもしなかった壁』にぶち当たる?2代目のフレブルを迎える前に、今一度思い出して欲しい心構えのアレコレ。
長く一緒に過ごした愛ブヒの旅立ちを見送ってぽっかりと空いた心の穴が癒された頃、再びフレンチブルドッグと暮らしたくなり2代目のフレブルを迎えるオーナーさんは少なくありません。筆者の周囲でも先代もフレブルで、現在の子は2代目、または3代目なんですという方が多く、フレブルの魅力に一度ハマるとやっぱり再びブヒを迎えてしまうものなんだなとなんだか嬉しくなってしまいます。が、2代目を迎えて戸惑っている人も多く、その多くが「こんなに大変だったっけ」というもの。過去にフレブルの生涯を見送った経験がある2代目ブヒオーナーは、普通ならフレブルマスターとも言えるべき存在。それなのになぜ戸惑い悩むのか、そのあたりを掘り下げてみました。
タイムラグゆえに…記憶と現実の差。

Eve Photography/shutterstock
すでに先住ブヒがいるところに弟や妹ブヒを迎えるのとは異なり、ひとりの子と一生添い遂げた後にまた新たなフレンチブルドッグを家族として迎える場合、しばらく相棒が不在だった期間があるはず。
その期間が数年だったとして、そして先代ブヒがフレンチブルドッグの平均寿命である12年をと全うしたと仮定すれば、おおよそ10年近くパピーのフレブルと暮らしていない計算になります。
10年…。当時25歳なら35歳、35歳なら45歳とオーナーである私たちも歳をとり、体力や生活スタイルに何らかの変化があったことでしょう。

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でもなんたってフレブルとは長く暮らしていたんだもの、という事実と自信があるがゆえ、新たにフレブルパピーを迎えることへのハードルは低くなりますが、ここで気をつけたいのが10年というタイムラグ。
先代のブヒを迎えた時と状況が異なっていれば当然育て方も異なり、同じように時間を割いてしつけやお世話ができるとは限りません。
実際に「以前は自宅にいる時間が長かったからしつけや散歩に十分時間が取れたけれど、今は仕事や親の介護もあって思ってた以上にブヒと向き合う時間が取れない」と憔悴している声も聞きました。

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フレンチブルドッグはとてもお利口な犬種だけれど、興奮スイッチが入りやすく体力もあるため、パピー期のお世話は特に大変だという一面があります。
お散歩が短ければ有り余る体力を室内で発散するし、甘えん坊ゆえお留守番が嫌い。
帰宅してドアを開けたら「しでかした痕跡」が家中に…ということもいたって普通。
そうでなくとも犬種を問わずパピー期というのは可愛い反面予想外のことや大変なことも多く、「フレブルと暮らすってこんな感じだったっけ…」と先行きに不安を感じてしまうこともあるのです。
遠い記憶になっていたパピー期の爆発力。

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先代ブヒはおっとりしていて飼いやすかったけれど、新たに迎えた子はもうヤンチャでどうしましょ! みたいな声も度々耳にします。
それはね、先代は長い年月を共に暮らすことで家族となり、アナタのライフスタイルを学んで馴染んでいたからにほかなりません。
でも新たに家族の仲間入りしたブヒは、いきなりやってきた新米くん。

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しかも目にするもの全てが新鮮で好奇心むき出しのパピーとくれば、それはもうヤンチャで当たり前で、ヤンチャじゃない方がレアケースです。
そこでよくよく思い出して欲しいのです。もう随分前の記憶だと思うけれど、先代がピカピカのパピーとして我が家にやってきた時のことを。
あちこちでシャーッと粗相、ソファーやマット、家具の足にはかじられた痕、何個も潰したリモコンに体質に合うフード探しと、次に一体何をしでかすか予測不能なパピーの動きに笑ったり怒ったりと日々めまぐるしかったはず。

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2代目以降のブヒを迎えた人は長い年月の間にすっかり丸くなり穏やかになった先代我が子と過ごす時間の方が長かったため、知らず知らずのうちについ新米くんにも同じレベルを求めてしまいがちなのです。
でもそれは仕方のないことで、比較対象は一番新しい中の記憶にある先代、つまりすっかり老成して落ち着きがあるフレブルなのだから。

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けれどもそれを基準にすれば、新しい世界にやってきたばかりの新米ブヒくんには荷が重いと言うもの。
フレブルも人間同様にみんな違った個性を持っているので、比較することなくその子に合わせたお世話をしてあげてくださいね。
「共に過ごしやすいブヒ」はあなたが育むもの。

Marina Kadyrova/shutterstock
今も目の前で壮絶なヤンチャを繰り広げる新米ブヒを見つめながら、つい穏やかでこちらの意図がきちんと通じていた先代ブヒを思い浮かべてしまう人、いませんか?
そうやって旅立ってしまった相棒を思い出せるのはとても幸せなことです。
だってそれは、アナタや家族がとてもたくさんの愛情を注いで手を掛け、その子が生きた年月を通してずっと大切に育てていたから。

Unchalee Khun/shutterstock
そう、先代が穏やかだったり意思疎通が図れたり飼いやすかったのは、アナタ自身がそういう風に育んだからなのです。
だからもし今現在、2代目となるフレブルに手を焼いていても、先代たちと同じように溢れ出る愛情を注いで育てればきっとその子も最高のパートナーになってくれるはず。
もちろん先代の時とはアナタの年齢や生活環境も違うので、こちらの体力が落ちた分は他のアイデアでカバーしたり、犬の幼稚園などのサービスを利用するのもひとつの方法。

Jullius/shutterstock
以前もペットを飼っていた人というのは、以前と同じような環境を新米くんにも与えようとしがち。
でもペットとの暮らしがより快適になるサービスが豊富な今では、しつけ教室や犬の社会科を学べるクラス、フレブルオーナーのサークル的集いなど、ブヒに関するお悩みやしつけなどをサポートしてくれる様々な選択肢があります。

Aneta Jungerova/shutterstock
だからもし新米ブヒと向き合うことに不安を感じたらそういった選択肢も柔軟に取り入れつつ、自分の体力などと相談して現在の自分に合ったフレンチブルドッグライフを見つけてください。
それが結果的にオーナーとブヒ双方にとってのベストバランスとなるのです。
まとめ

Vasyl Kravchenko/shutterstock
暴れん坊将軍の異名を取るレベルのヤンチャなフレブルパピーだって、歳を重ね長い月日を一緒に過ごすことで自然と大人になり、良き相棒として穏やかな時間を共に過ごすことができるようになります。
何代も続けてフレンチブルドッグを相棒に選ぶ人は、そのことをよく知っているはず。
だからもし今、新米ブヒに戸惑っているなら、それは過去の記憶をまだ掘り出せていないだけのこと。

Catalin Arcu/shutterstock
ね、旅立った相棒とのたくさんのキラキラした思い出の中には、絶対に今新米に対して感じている「大変さ」もあったはず。
そしてこれから2代目ブヒを迎えようとするのなら、今の体力とライフスタイルでこれから15年近くしっかりお世話ができるか、きちんと向き合えるかをしっかり考えてからお迎えしてくださいね。
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