大切なフレブルの“年齢分”の荷物がどっさり…シンプルかつ軽やかに暮らすことのメリット&ススメ。[特集:ミドルシニアLIFE]
春、ブランニューシーズンの到来です。この1年はステイホームの時間が増えたことから、インテリアや住まい環境を整えてスッキリ快適に暮らしたいと感じる機会が増えたように思うのですが、改めて我が家を見回すと、うん、物が多い…(茫然)。自分の物はもちろん、ミドルシニア期真っ只中の愛ブヒの物もかなり増えており、中にはもう使わないものもかなりあることに気付いてしまいました。我が家のメンバーは中年の筆者とその夫、そして7月で7歳になる愛ブヒなのですが、それぞれ生きてきた年数と物量は見事に比例。物が多いと管理の手間も増えるし片付かないしで、ようやく重い腰を上げて流行りのシンプルライフを目指すことにしたのです。
さらば、雪崩との日々よ。
ズザザザー…我が家は雪国でもないのに時折雪崩に見舞われます。
その雪崩、クローゼットや押入れで突発的に起こるもので、その都度「なんでこんなに物があるんや」と絶望を胸に再び突っ込む始末。
もはやその様子は押し入れ内テトリスで、そしてまた忘れた頃に起こる雪崩…はい、すでにお察しでしょうが、筆者はモノを溜め込む女。
だって全部にときめくんだもんとうそぶきながら、その全てを「見なかったこと」として仕舞い込んでは自宅で遭難する日々が続いていました。
そしてそれは自分のものに限らず、愛すべき鼻ぺちゃの相棒の物とて同じ。
完全にサイズアウトした服にハーネス、買ったもののどうにも使い勝手が悪くしまい込んだフードボウルや給水機におもちゃまで、どれもこれもきっともう使うことはないものばかり。
でもどれにも思い出が…さほど詰まっていない物が大半でした。
例えば長く愛用している物は現役で使っているし、愛用しすぎてボロボロになったものは買い替えなどを経てしっかり新陳代謝が進んでいるのです。
結果、棚やクローゼットに、その存在すら忘れて突っ込んであるものはほぼ不用品だったということ。
早速これらを仕分けして、まだ状態の良い物は犬友にお下がりとしてもらってもらい、それ以外は思い切って処分することに。
これは自分の物も同様で、100m歩いただけで足が痛み出す鬼のようなハイヒールや数年袖を通すことのなかった服などを手放し、ようやく少しずつ物が減り始めたのです。
そのデータは本当に見返すのか? 問題。
愛ブヒと暮らす時間が長くなるにつれ、物以上に増えていくのが写真の類。
今はスマホやデジカメで撮影するためデータで残すことが多く、物理的に場所を取る感じはしないけれど、逆に「保存しておけばいつでも見られる安心感」から見返すことがほとんどないことに気づきました。
そこで今はクラウドサービスなんて便利な機能があるから、過去に撮影した写真をまとめてクラウドに移行し、PCやスマホの容量に余裕を持たせることに。
そして中でもお気に入りの写真を選りすぐり、ネットで注文できるフォトブックを作りました。
これならすぐ手にとって見返せるし、例えば毎年1冊作ると決めておけば相棒と積み重ねた日々が一目瞭然に。
仮にとびきりお気に入りの1枚があるなら大きくプリントアウトして額装し、インテリアとして飾るのも良さそう。
こういう溜まりに溜まった画像データ類はPCやスマホの動作を遅くするだけでなく、もしそれらの本体が故障したらデータごと消失することだってあるのです。
そんな失いたくない大事な愛ブヒ画像などは、こまめにバックアップを取ることをお忘れなく。
…なんて、筆者も重い腰をようやく上げる以前は、スマホのアルバムにもう訳が分からぬほどの量をどっさり溜め込んでいたんですけれどもね。
そういえば、春といえば進学や就職で実家を出て一人暮らしをする人も多い時期。大好きなフレブルと離れ離れの生活になることだってあるでしょう。
そんな時にはフォトブックを1冊荷物に忍ばせておけば、いつでもとびきりの笑顔に会えるんですよ。
物が減る、ブヒと過ごす時間が増える。
自分と愛ブヒの不用品や、思い出を言い訳にただしまい込んでいた思い出せない物たち。見返すこともなく溜まった写真。
そんな品々を思い切って手放したり整理したことで、新たに手に入った物があります。
それは、愛ブヒと過ごすかけがえのない時間。
思えば物が多いということはそれだけ管理に時間がかかり、掃除ひとつとってもあれもこれも動かしてと、何をするにも時間と手間がかかります。
服選びなんかはその際たるもので「山ほど服があるのに着る物がない」なんて本末転倒な問題も頻発していましたが、厳選した服だけを残せばコーデに迷う時間がみるみる減少。
こうして暮らし全般をスリム化したことで掃除や片付けに費やす時間が減り、余った時間は相棒とのくつろぎタイムになりました。
考えてみればうまうまと一部のおもちゃ以外にはさほど物欲がないフレブルにとって、物に溢れた空間というのは誤飲や誤食といった危険なことの方が多いのかも。
もちろん中にはセンス良く様々な物を飾って美しくまとまっているお宅も多いけれど、憧れつつもそれは筆者向きではなかったという残念な現実…。
ただ、個人的には物を減らした分空間にも心にも余裕ができ、スッキリした部屋で愛ブヒとのんびり過ごすのは至福のひと時。
フレンチブルドッグもミドルシニア年齢になれば、きっと様々なグッズを所持していることでしょう。
その中にはまだまだリユースできるものもあり、それらをこれから使ってくれる人に譲るのも身近なエコ。
フリマアプリなどが充実している今の時代なら、捨てるより気軽に手放すこともできます。
自宅でいる時間が長い今だからこそ、住まい環境を自分の管理できる範囲にリセットすること。
これって結局は同じ屋根の下に暮らすフレブルにとってもプラスになると思うのです。
まとめ
人間も犬も生きた年数分の物が増えていくのは仕方がないこと。だって全部に思い出が…詰まっていない物も多々ありました(笑)。
筆者は物を減らすことで軽やかな気分と相棒と過ごす時間を手に入れましたが、シンプルとひと口に言ってもそれぞれシンプルの定義があるから、自分なりの心地よいシンプルを見つけることが肝心なんだと思います。
ただ、物そのものを手放しても思い出は記憶に刻まれているから、それならいっそ軽やかに、スッキリ暮らしてみませんか?
文/横田愛子
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