【実体験から痛感】フレブルの適正体重で関節の負担を軽く。
ムチコロのまあるい姿はフレブルの大きな魅力でもあるけれど、過度な体重オーバーは彼らの健康に大きな負担を掛けることはすでにご存知の通り。しかし個体差が大きいフレンチブルドッグにとってベスト体重を見極めるのは難しく、こんなもんだろうと安心していたら獣医さんからおデブ認定をもらうこともままあります。筆者の愛ブヒは横綱クラスの15kgなのですが、実はこの夏15kgを数百gオーバーしてしまいました。その時に何が起きたか、そしてダイエットに取り組みどうなったかをリポートしたいと思います。
わずかな体重オーバーの弊害は、まず足に来る。

MR.SOMKIAT BOONSING/shutterstock
フレブルにも多い関節の病気にパテラと呼ばれる膝蓋骨脱臼があります。
これは膝蓋骨が正常な位置から内側や外側に外れてしまう症状で、グレード1〜4までの状態に分類されグレードが高くなると手術が必要なもの。
筆者の愛ブヒは以前より「パテラと診断するほどではないけれど後ろ足は両方とも外れやすいので気をつけて」と獣医師から言われていました。
そのためパピーの頃から床に滑り止めを敷くなど注意してはいましたが、体重が15kgを超えた途端に散歩や運動中に一瞬後ろ足の関節が外れることが増え、足をあげたりスキップするような仕草を見せることが頻出。
病院へ行くとレントゲンを撮らずとも、体重計を兼ねた診察台に乗せた瞬間に先生が言いました「体重増加が原因だろう」と。

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ひえええ、恐る恐る体重を示す電光表示を見るとそこには15,5kgの数字。この0,5kgの増加が愛ブヒにとっては命取りだったのです。
たったの500gながら15kgのフレブルにとってのその数字は結構な重み。
実は我が家のフレブル、以前からダイエットに挑戦してはいたのですがやはり目に見えて何か不調がない限りどこか甘くなっていました(大反省)。
おやつをヘルシーなものに変えたりカリカリを気持ち少なくする程度で正直大して成果が上がっていなかったのです。
でもお散歩時に時々片足をケンケンのように持ち上げる姿を見るにつけ、こうしてしまったのは自分だと愛犬に対しとても申し訳ない気持ちになったのです。
オヤツを野菜に切り替え夜食時間を繰り上げ。

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大事な愛ブヒの健康のために、今回は飼い主も甘えを捨てて本気でダイエットに取り組むと決心。
今まではジャーキーや犬用クッキーを量を減らしつつあげていましたが、今回はオヤツをキャベツ中心に変えました。
幸い愛ブヒはキャベツやブロッコリーといった野菜が大好きなので、まずはカロリーの高いオヤツを野菜に置き換えてご飯も野菜スープでカサ増ししカリカリは少なめに。
また、愛ブヒは朝と夕食に加え、翌朝空腹になり胃液を吐くのを予防するため夜10時に夜食を食べていました。が、この夜食の時間を1時間繰り上げることに。
ちょうど季節も運動に適した時期なので散歩する距離も時間もいつもより長く、休日はたっぷり歩ける場所へとお出かけ。

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目標は14kgですが、まず目指すのは15kgちょうど。けれど人間と違って犬の500gってなかなか落ちないものなんですよね(涙)。
ついでに愛ブヒからの「何で今までのうまうまなジャーキーをくれないんだよぅ」という痛い視線…。
キミのためなんだよ〜と言い訳をしながら頑張る日々が続きます。ついでに私も愛ブヒが欲しがりそうなケーキやバームクーヘンなどを我慢。
ここは痛み分けで互いにうまうまを断つことで共同戦線を張ったわけです。さて、そんな日々を重ねること数週間。
明らかに足取りが違う!!!

Ian McGlasham/shutterstock
ダイエット当初は体重も落ちずお散歩中や急な動きだしで一瞬後ろ足の関節が外れては戻る日々が続いていましたが、ここ最近になってようやく愛ブヒの体重が第一目標の15kgに。
目に見えてスリムになった感じは全くもってしませんが、足取りが明らかに変わりました。
というのも、超過していた500gが落ちた途端に散歩中や運動中に足をケンケンすることが劇的に少なくなったのです。
思わず「え、こんなに違うもんなのか」と驚くほどで、ドッグランで駆け回ったりロング散歩をこなしてもガハガハすることも格段に減りました。

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これは気温のせいも多々あると思いますが、一番気になっていた後ろ足のケンケンはかなり改善。これで気づいたのです。
我が家のブヒの四肢が耐えられるMAX荷重は15kgまでだと。
ケンケンの回数が増えた時はウンチ後に後ろ足でザッザッと土を蹴る仕草も恐々していた相棒でしたが、今は思い切り(ウンチとは違う明後日の)方向に土を蹴りまくっています。
もちろんこれからも油断は禁物だしダイエットは継続中ですが、我が子にとって何kgがベストなのかをオーナーさんが知ることの大切さ、しかと学びました。
おわりに

Ian McGlasham/shutterstock
最近は10kgに満たない小さめのフレブルも多く、どんな体型のブヒにとっても何kgが適正体重なのかを見極めるのは難しいところ。
太り過ぎはもちろんNGですが痩せ過ぎも健康的とは言えず、ある程度脂肪の蓄えがなければ病気になった時に戦う体力が足りないことも。
大小様々な個体がいる犬種ゆえこれが適正という数字はないけれど、普段の様子を見つつ獣医師さんに相談しながら、愛ブヒにとってベストな体重を見つけてあげてくださいね。
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