2025年8月6日1,380 View

【要注意】自宅内での犬の熱中症が増加中

もはや耳にタコ状態だとは思うのですが、本当に今年の夏の暑さは異常ですよね。朝テレビをつけると必ず「命に関わる暑さなので熱中症に警戒を」とアナウンスされていますが、今年、特に増えているのが「自宅内で起きる」ペットの熱中症なんです。エアコンが効いた室内なら熱中症の心配はないと安心しているけれど、実際は室内で熱中症になり命を落とすケースは少なくありません。特にお留守番中や人の目が行き届かない時間帯は要注意で、エアコンでの空調管理はもちろんですが、日差し対策や水分補給の工夫など、たとえ室内であっても熱中症対策は絶対に必須なんです。

日差しが差し込んで室温が上昇

フレンチブルドッグ,熱中症,夏

Serhii Bobyk/shutterstock

 

大きな窓から明るい日差しが差し込む家というのは理想的だし、陽だまりでゴロゴロするのが大好きなフレブルたちもたくさんいますよね。

 

寒い時期などは窓から差し込む日差しが時間とともに移動するのを追いかけ、常に陽だまりで丸くなって眠るのがうちの子の日課です、なんて投稿もSNSでよく目にします。

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MARCHPN/Shutterstock

 

ただ、夏の間、直射日光が入ると室温はそれだけで上昇します。

 

それに直射日光を浴びることで体温がいつの間にか上昇し、熱中症に陥ってしまうのは悲しいかなよくある話。

 

たとえば車内をイメージしてもらうとわかりやすいかと思うのですが、車に乗っていてエアコンをつけていても、日差しが差し込む席は暑いですよね。

 

UVガラスでもガラス越しに差し込む日差しはジリジリと肌を焼くように感じ、日陰になっているシートと比べると体感温度の差はかなり違うもの。

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Patryk Kosmider/shutterstock

 

エアコンが効いている部屋だからこそフレブルたちも心地よく陽だまりでうたた寝するのだろうけれど、寝ている間に日差しによって体温が上がり、気付かないうちに熱中症になることがあるんです。

 

オーナーさんが一緒にいる場合は日陰に誘導したりカーテンを閉めることができるけれど、留守番中だとそうはいきません。

 

そのため留守番をさせる場合は、フレブルがいる室内に直射日光が差し込まないよう、必ずカーテンやブラインドで遮光してください。

 

また、急な雷雨などで停電が起きやすい時期でもあるので、エアコン以外にも冷却マットやアルミプレートなど、電気に頼らない冷却グッズを用意し、フレブルが自由に使えるように設置しておくことをおすすめします。

 

水分補給は足りている?

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Patryk Kosmider/Shutterstock

 

熱中症予防に水分補給はマストですが、ご自宅に愛ブヒの水飲み場をいくつ設置していますか?

 

筆者の場合、基本は1箇所ですが、留守番をさせる時にはいつもの場所プラスもう1箇所に水を入れた大きめのボウルを置いて出かけるようにしています。

 

これは何かの拍子に水がこぼれてしまった場合に備えるためと、水を飲み尽くした場合、予備がないと不安だから。

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Umaporn Tepumong/shutterstock

 

長時間留守番させることがない我が家ですが、外出時にすぐに帰宅できない状況に陥る確率はゼロではないですよね。

 

例えば先日カムチャツカ半島で起きた地震の影響で広範囲に津波警報が出ましたが、公共交通機関が運行を停止し、タクシーを何時間も待っている人たちの姿が報道されていたのは記憶に新しいと思います。

 

犬は体温を下げるために水を飲むことがあり、何かの事故や災害で帰宅が困難になっても飲み水だけは確保しておきたいので、留守番中は複数箇所に水飲み場を設置することは今日からできる危機管理のひとつです。

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Lee waranyu/Shutterstock

 

ところで、犬たち(猫も)は喉が乾くという感覚が鈍い生き物だとご存知でしたか?

 

特に冷房が効いている部屋では体温を下げるために水を飲む必要がなくなるので、エアコンで乾燥していることに気づかず、いつの間にか脱水状態になっていたりします。

 

脱水状態になっているかどうかは、背中側の首の皮をつまんで時計回りに90度回すことで判断できます。

 

すぐに戻れば問題なし、元に戻るまでに5秒以上かかるなら全身の5%程度脱水しているとされているので、あまり水を飲んでいないなと感じたらこのテストをし、必要なら水分を摂らせてあげてくださいね。

 

外出からの帰宅後も油断はしないで

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SeluGallego/shutterstock

 

愛ブヒを伴ってのお出かけ中は熱中症対策を欠かさないものの、自宅に帰ってきたらもう大丈夫と油断しがちですよね。

 

涼を求めて避暑地にお出かけしたり、涼しい川や海のレジャーを楽しんだりと、アクティブ派が多いフレブルオーナーさんは夏でも楽しめるスポットを見つけて上手にブヒと遊んでいる印象です。

 

ただ、いくらお出かけ先が涼しい場所とはいえ、夏の気温の中で体を動かして遊んだり、長時間屋外にいると体内に熱がこもってしまい、帰宅してから時間差で熱中症を発症するケースも多々あります。

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Penyushkina/shutterstock

 

「遊び疲れてバテているのかな?」と思ったその「バテ」が実は熱中症だったということはとても多く、帰宅してからも荒い息遣いがおさまらなかったり、嘔吐などの症状があるならすぐに体を冷やしながら病院へ。

 

これは普段のお散歩後でも同じなので、家に着いたから大丈夫と過信はしないでくださいね。

 

夏の外出後はそれがたとえ数分の短い散歩であっても、帰宅してから愛ブヒの様子に変化がないかをしっかり確認するのを日課にしておくと安心です。

 

おわりに

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Ann Tyurina/shutterstock

 

自宅内での熱中症は意外と見落としがち。

 

エアコンを効かせているから安心だと思い込んでしまうけれど、室内であっても熱中症リスクは必ずあるのです。

 

愛ブヒを熱中症から守るためにも、どうか油断は禁物でお願いします。

 

 

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