2025年8月21日533 View

フレブルとの暮らしに疲れてしまったら

今年もお盆が過ぎ、かつての相棒たちを見送った人は様々な気持ちで虹の橋の向こうで暮らす面々に思いを馳せたことだと思います。夏の数日間の間はひょっこり帰ってきてるような、ずっとそこにいるような、そんなちょっぴり不思議な感覚を味わったかもしれません。こうして彼らを想うとき、あの時ああしていればよかったという思いが胸に去来することはないですか? 些細なことだけれど、お散歩や遊びの催促、甘えてきた時につい他の何かに夢中で、「後で」「今度」「待って」と後回しにした日常のあれこれ。もっと一緒に時間を過ごせばよかったと悔やんでいるオーナーさんもいるかもしれませんね。お空組がいない人にとっても、日々の中で「あの時にすぐ遊んであげたらよかった」と愛ブヒに対する塩対応を反省することはよくあること。けれど、彼らフレブルの一生は私たちよりもずっと短いんです。

「もう一度もらったチャンス」思考って?

フレンチブルドッグ,愛

praditkhorn somboonsa/shutterstock

 

いきなり謎の思考法をおすすめされて戸惑っているかもしれませんが、「もう一度もらったチャンス」思考とは筆者が勝手に命名し実践している考え方です。

 

現実には時間を巻き戻すことも、もう一度過去に戻ってやり直すことも不可能。

 

でも自分がずっと先の未来にいると想像し、年老いた愛ブヒを見た時に感じるであろう小さな後悔の芽を先回りして摘み取ることはできる。

 

それが「もう一度もらったチャンス」思考だと思っていただければ(笑)。

 

ではイメージしてみてください。

 

ハイシニアになったあなたの愛ブヒは寝ている時間が増え、散歩でも思うように歩けず、あれだけまだ帰らないと駄々をこねて座り込んでいたのに早々と帰宅したがるようになるかもしれません。

 

ボールを追うことができなくなっているかもしれないし、一緒に旅行やお出かけをするのも難しくなっているのかも。

 

彼らは命あるいきものゆえに必ず別れの時が来て、年齢を重ねるということはそれだけ別れの時が近づいているということでもあるんです。

 

その時、「面倒がらずにもっとたくさんお散歩すればよかった」や「とことんボール遊びに付き合ってあげたらよかった」、「気がすむまで甘えさせてあげたらよかった」なんていう「たら・れば」をなくしていこう。

 

そういう考え(なんていうと大袈裟ですが)で毎日を過ごせば、愛ブヒへの接し方も良い方に変わるような気がするのです。

 

一緒にこの瞬間を楽しんでいこう、ってこと

フレンチブルドッグ,愛

Jullius/shutterstock

 

この考え方で何か大きなことを変えられるわけではないけれど、それこそ冒頭に書いたような「日常の些細な反省や後悔」は結構減らせるんじゃないかなあ。なんて思っています。

 

当然こちらにも仕事や家事などのすべき用事があるので、いつ何時でも愛ブヒを優先にはできないけれど、ぼんやりとスマホを触っていたり本を読んでいる時にかまってほしいとやってきた愛ブヒに、つい口から出る「後で」なんかは言わなくて済む。

 

フレブルと暮らしているオーナーさんたちの多くが仕事をしているから、1日中ずっと愛ブヒと過ごせるわけではありませんよね。

 

だからせっかく一緒に過ごせる時間は、なるべく愛ブヒの希望を叶えてあげるようにする。

 

そうすることで後になって「あの時もっと」と思うような後悔をなるべく減らし、フレブルを迎える前に思い描いていた愛犬と一緒に過ごす楽しさを思い出せるのではないでしょうか。

 

そもそも私たちが人生にフレブルを迎えた理由って、とびきり個性的でお茶目なこの子たちとたくさん一緒に遊び、思い切り可愛がって愛し、ともに人生と犬生を楽しむためだったはず。

 

それが一緒に暮らすことが当たり前になっていくうちに、愛ブヒとはいつでも遊べるからと優先順位が変わってしまうこともあるかもしれません。

 

もしこの記事を読んで心当たりがあるのなら、ちょっぴり想像力を膨らませ、未来の愛ブヒの姿をイメージしてみてくださいね。

 

想像した未来にいる彼らが「いつもたくさん遊んでくれて、最高の時間を一緒に過ごしてきたよね」という顔をしているかどうか、そっと覗いてみるのはいかがでしょう。

 

後悔先に立たず、を実践

フレンチブルドッグ,愛

Unchalee Khun/shutterstock

 

ついこの間クリスマスやお正月だった気がするのに、もう夏も終盤に差し掛かり始めたなんてと、毎日が過ぎ去るスピードの速さを実感している人、多いはず。

 

あっという間に季節は巡るけれど、それ以上のスピードで年齢を重ねるのがフレブルたちです。

 

私たちよりも早く年を取る彼らにとって、大好きなオーナーさんと向き合って過ごせる時間は決して長くはありません。

 

大切な彼らがいつか旅立つその時に、こちらもなるべく笑顔で送り出せるように。そのためには、今、この瞬間の毎日を、なるべく後悔なく過ごすこと。

 

それが一番の秘訣なのだと思うのです。

 

奇心に満ちた彼らの瞳は、いつだって大好きなあなたを追って一緒に過ごすチャンスをうかがっているんですから。

 

 

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