フレブルも、他の子も。全ての命が愛されるために「今」目を向ける〜この世から“動物虐待”の言葉を無くすための一歩〜
できることなら綺麗なものだけを見ていたい。心地良い言葉を聞いて幸せなニュースだけを耳に届けたい。どこまでも続く優しい世界の片隅で、暖かな毛布にずっとこうして愛するフレブルと一緒にくるまっていたい。心からそう思っています。でも現実はそうもいかなくて、本当はあってはいけないことなのに、虐待って言葉はまだ私たちの胸を締め付け心を揺らすのです。本当は知りたくないし見たくないかも。でも、世の中には真正面から向き合って「それはダメだ」と糾弾すべきことがあり、そういう声をあげることで救われる命があるかもしれないってことを今日はお伝えしたいのです。
愛する対象として生まれたはずなのに。
SNSは今や日々のニュースやトレンドを追いかける重要なツール。ものすごい量とスピードをもって秒速で世界中から様々な情報が発信される中で、時に悲しい投稿を目にします。
それは虐待されたフレンチブルドッグの姿。
つい先日、とても可愛いフレブルを迎えたオーナーさんの投稿にあった「この子は以前虐待されていたようで下半身が不自由です」という投稿に、ものすごい衝撃を受けました。
一体何をどうすればこんなに愛くるしいかたまりを酷い目に遭わせられるのかと、震えを感じるほど怒りました。
でも、画面のこっち側で怒っても実際に虐待する人には届かないのかもしれません。
結果的にそのフレブルは優しいオーナーさんに引き取られ、きっとこれから手厚いケアを受け、今までの辛かったことなんて忘れるくらい溺愛されるのだと思います。
その子は運が良かったのかもしれないし、こういった命を命とも思わないような扱いをされているペットは、フレブルに限らずたくさんいるでしょう。ただ、目にする機会が少ないだけで。
では、根本的にこうした動物虐待をゼロにできるかといえば、それは正直難しいかと思います。
誰かに迎え入れられたら、結局その子の運命は飼い主に委ねられてしまうから。
でも、例えば単にお金儲けの道具として動物を扱う悪質なパピーミル(悪質ブリーダーを世界では仔犬工場という意味を込めこう呼びます)を無くす事は、もしかしたら可能かもしれない。
そこから子犬を購入しなければ、そのパピーミルはいずれ廃れていくことでしょう。
これは5年や10年先の話ではなく、もっと未来を見据えた話になりますが、ちょっとお耳をお貸しいただければ幸いです。
光が強いほど、影もまた濃くなる。
どんなことにも表面と裏面があるように、光があれば影もあります。
フレンチブルドッグは今、とても注目度が高い犬種。いわばスポットライトを一身に浴びている状態で、その分その影も暗く濃くなっているのかもしれません。
光が当たるということはそれだけ人気があり、需要が高まっているということ。
でも彼ら動物は工業製品ではないから、世間の需要を満たすにはとにかくたくさんの仔犬を産ませる必要があって、仔犬を生むのもまた、命あるフレンチブルドッグです。
その中には産むための道具のように扱われ、産めなくなったら用済みとばかりに手放す悪質な業者もいます。
さらには、長い期間外の世界を見ることも太陽の日差しを浴びることもなく、自由に動くことすらままならないケージ暮らしを強要される子も少なくはないという事実も。
こういった、消費者には巧妙に隠された『ペット産業の裏側』はあまりに影の部分が深く、もはや闇と言っても良いかもしれません。
きれいに整えられたペットショップで、燦々とライトに照らされてガラスケースに入れられたフレンチブルドッグ。
でも彼らのママやパパは、どこでどのように暮らしているんだろう。そんな疑問を持って欲しいのです。
フレブルオーナーとしてフレブルを守る。
フレブルとの出会いは様々ですが、ブリーダーさんやペットショップで迎えるのが今は一般的。
もちろん良心的なところから迎えるべきですが、その際のチェックポイントがいくつかあります。
例えば犬舎を見学させてくれるか、親犬を見せてくれるか、遺伝性疾患などについての知識があるか。
また、遺伝的疾患の有無を確認できるのは2歳頃が目安のため、親犬が2歳以上かも重要です。
以前当サイトでも記事(【大切なこと】近年若くして旅立つフレブルが増えている現実と向き合う〜交配や体格について〜)にしましたが、最近は珍しい毛色を作出するために本来避けるべき交配を行うブリーダーもいるため、その辺りを質問できるくらいにはこちらも知識を持っておくこと。
そしてすでにフレブルオーナーである場合でも、正しいブリーダーや仔犬選びの知識を持っていれば未来のブヒオーナーに向けて情報を発信することで不幸な動物を減らすことに協力できます。
動物虐待を防止する取り組みをしているアニマルポリスやNPOの活動内容を知ることや、周囲に虐待が疑われるペットがいないかどうかなど、身近なところでできることって実は意外とあるのかも。
動物虐待という行動や言葉がいつかこの世からなくなるように、まず私たちフレブルオーナーが一歩踏み出してみませんか?
たとえ時間がかかっても。
動物虐待のニュースを見聞きするとなんとも言えない悲しさや怒りが募ります。
元は誰かに愛されるためにこの世に生まれてきたはずなのに、なんでこんなことになるのかと。
それ以上に、なぜ命に対してこんなことができるのだろうかと、人間の怖さに慄きます。
でもそれを止められるのもまた人間。フレブルを、犬を、動物を愛する者としてできることは、きっとまだまだあるはず!
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