2025年9月18日214 View

もしかして地獄耳?気になるフレブルの耳を大解剖!

筆者が長くフレブルと暮らしていて、いつも気になること。それはまるでパラボラアンテナのように動く大きな耳の存在です。寝ている風を装ってはいるけれどこちらの動向を見逃さないように耳だけこちらに向けていたり、爆睡していたのに冷蔵庫を開けたらすぐ後ろでお座りしていたりと、犬の耳が良いのは知っていたけれど、フレブルって特に地獄耳なんじゃないの? 一方で、歯磨きやシャンプーなど、あまり好きではないことを言うと聞こえていないふりをしてみたり。フレブルは耳がチャームポイントのひとつだけど、その耳って一体どんな仕組みなのだろう。この疑問を調べてみました。

フレブルの「音の世界」はとびきり豊かだった

フレンチブルドッグ,耳,健康

VDB Photos/Shutterstock

 

通称コウモリ耳と呼ばれるぴーんと立ったバットイヤーがフレブルの特徴のひとつですが、大きく立ち上がり外側に向かって開くこの形状、非常に効果的に音を集めることができるんです。

 

わずかな音も逃さずキャッチできるからこそ、冷蔵庫を開けた瞬間にすぐ扉の前で座っている、なんて芸当ができるわけなんですね。

 

もともと犬の聴覚は人間の約4倍も敏感だと言われていて、人間が16Hz〜20kHz程度しか聞き取れないのに対し、犬たちは大体67Hz〜45kHzまでカバーできるそう。

 

私たちには聞こえない高音や繊細な音も彼らにははっきりと届いているのです。

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Aleksandra-Baranoff/shutterstock

 

そういえば自宅で過ごしている時に、愛ブヒが玄関に駆け出しソワソワしはじめることが度々あるけれど、これは私たちが聞こえない音に反応しているから。

 

実際ワンと吠えてしばらく後に仲の良いご近所犬が家の前を通過した、なんてこともよくあるんです。

 

家の中だけでなく外の音も敏感に感じ取るフレブルたちって、私たちには想像もできないほど多くの音に包まれた世界に生きているんですね。

フレンチブルドッグ,耳,健康

Robyn-May/Shutterstock

 

ところで、犬にはフレブルたちのように立ち耳の犬種がいる一方でレトリバーのような垂れ耳犬もいるけれど、やはり聴覚は立ち耳の方が優れていて、音を集めやすい耳の構造に加え、空気の振動を効率的に掴むことができるので音の方向感覚に優れていると言われています。

 

逆に垂れ耳派は空気の流れが制限され、集音効率はやや低め。

 

ただし代わりに嗅覚に優れ、耳で音を集めるよりも鼻で匂いを拾うのが得意なんです。

 

時々垂れ耳のフレブルもいるけれど、彼らはもしかしたら立ち耳ブヒより鼻が利くのかもしれませんね。

 

フレブルの空気を読む能力はあの耳ゆえ?

フレンチブルドッグ,耳,健康

Olga-Kri/shutterstock

 

フレブルってオーナーさんのことをめちゃくちゃ観察する犬種で、人間の喜怒哀楽に対してとても敏感な部分があります。

 

空気を読むのが得意だけれど、読めているのにあえて空気をぶち壊すという裏技(もはや力技)を使う子だって少なくありません。

 

彼らは私たちの様子を目で見て空気や気配を察する以上に、私たちの声色やトーンから感情を敏感に読み取っているため、落ち込んでいるのにあえて明るく振る舞ったりしても心のうちはお見通しなはず。

 

こちらの気持ちが沈んでいる時に愛ブヒ隣で同じようにしょんぼりしているのは、大きな耳を使って気配や感情を察しているからなんですね。

フレンチブルドッグ,耳,健康

Zanna Lecko/shutterstock

 

ちなみにフレブル自身の気持ちも耳に出ることが多く、前に向けてピンと立てている時は集中や好奇心を表し、横に少し寝かせているのはリラックスしていたり安心している時のサイン。

 

逆に後ろに伏せている時は不安や恐怖、警戒心などを感じているので、日頃から愛ブヒの耳の角度や向きを意識して見ていれば、今どんな気持ちでいるのかを理解することができるんですよ。

 

ことわざに「目は口ほどにものを言う」と言うのがあるけれど、フレブルの場合は「耳は口ほどにものを言う」というのがより当てはまるのかも。

 

音に敏感だからこそ気をつけるべきこと

フレンチブルドッグ,耳,健康

FenlioQ/shutterstock

 

高性能アンテナのごとく多くの音を聞くことができるフレブルたちですが、それは言い換えれば嫌いな音や聞きたくない音まで聞こえてしまうということでもあるんです。

 

苦手な犬が多い雷や花火の音はもちろん、掃除機や電話の着信音にインターホンの音など、環境音や生活音はストレス要因にもなり得ます。

 

音に反応している時の愛ブヒの表情や耳の角度などを観察していれば、その音に対してどんな感情を持っているのかがわかるので、不快そうにしているのなら音対策を考えるのも一案。

 

例えば宅配は置き配を利用したり、雷が鳴っている時は自宅で犬がリラックスできるBGMを流すのもおすすめです。

 

バイクやトラックなどの音を怖がる場合は、車通りが少ない道を散歩コースに設定するなど、なるべく苦手な音から遠ざける工夫をしてあげてくださいね。

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DNS-Photoworks/shutterstock

 

また、フレブルは耳が外に開いている分、通気性は良いけれど汚れが中に溜まりやすいため、定期的なケアは必須。

 

耳のトラブルが起きやすい犬種でもあるので、彼らの音の世界を守るためにも耳の健康管理はお忘れなく!

 

 

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フレブルは子犬に優しい。その理由は?

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