2019年8月1日4,716 View

【愛しているからこそ】改めて”フレブルの本懐”を心得ておく。

「フレンチブルドッグとして生まれたからには、やっぱり色んな願いや希望があるもの。でもボクらは自分じゃ何にもできないから、育ての親としてボクらを迎えてくれ、一生面倒を見てくれるオーナーさんに伝えておきたいことがあるんだ。だからちょっとだけ時間をもらって、ボクらの本懐ってやつを聞いて欲しいのです」

今回は、そんなフレブルからの気持ちに現オーナー、そして未来のオーナーも耳を傾けてみませんか?

喋れないからこその、主張なんです。

しつこく足元にまとわりついたり、怒られるってわかってはいるけど家具をかじってみたり、トイレ以外の場所でおしっこをしちゃったりと、時々「もう、なんてことするのよ〜」と思われる行動を繰り返しがちなボクら。

フレブル,本懐

Tienuskin/shutterstock

 

でもね、ため息をついたり衝動的に怒る前にひと呼吸置いて、ちょっとだけ考えてみて欲しいんだ。どうしてそんなことをするのかってことを。構って欲しいとか寂しかったよとか、ボクらは人間の言葉を喋れないから、なんとか行動で気持ちを伝えようと毎日色んなサインをパパやママに送っているんだけど、そんなサインの中には人間の世界で「問題行動」と言われることがあるかもしれない。

 

ただ、ボクらだってむやみに吠え立てたり怒られるような行動をしてるわけじゃなく、その裏側にはちゃんと理由があるのさ。だからね、イラっとする前に一度深く息を吸い込んで心を落ち着かせ、考えてみて欲しいのです。「これはなんのメッセージだろう」って。

 

長時間のお留守番が寂しかったのかもしれないし、お散歩時間が短くてストレスが溜まっているのかもしれない。もしかしたら、痛いだとか痒いだとか、どこか体に違和感や不調があるのかも。

フレブル,本懐

technomolly/shutterstock

 

ボクらの行動にはこんな理由が隠されていることが多いから、いつだってちゃんとボクらを見て、行動に隠されたメッセージを受け取ってね。

 

食べるの大好き! でも体重管理はできないよ。

そっちのウマウマにこちらのオヤツも、あれもこれも全部美味しそう。あ、パパが食べているそれ、ボクも味見したい! こんな風に食べることに目がない仲間が多いのがボクらフレブルの特徴のひとつだけど、いくらボクたちが目に入れても痛くないぐらいに可愛いからって、必要以上にごはんやオヤツを食べさせ過ぎないでね。

 

いや、もちろんたくさん食べたいし、お腹いっぱいになった後に冷たい床にゴロンと寝そべってウトウトまどろむのは最高にいい気分なんだけどさ、ご存知の通り、ボクらフレブルにとって肥満は大敵。

フレブル,本懐

Tienuskin/shutterstock

 

それでなくても鼻ぺちゃゆえに呼吸器に不安を抱えている犬種だけれど、太ることで呼吸器系の疾患が増えたり熱中症リスクがグンと上昇するって知ってた? それにね、フレンチブルドッグに発症率が高い椎間板ヘルニアだって、太ることで起こりやすくなるんだよ。

 

ボクらは自分でご飯を作れないしオヤツを買いに行くこともできない。ましてや健康維持のために自分で食欲をコントロールするなんてことは、あまりにハードルが高すぎる。だからね、オーナーであるパパやママにお願いしたいんだ。僕らが長く元気でいられるためにも、食べるものや量には気をつけてねって。

 

あ、でもさ、逆に肥満に気をつけすぎるあまり必要な食事量を下回っているなんてケースもあるんだ。中にはサイズ的に小さい方が飼いやすいし可愛いなんて勝手な理由でフードを少なくする間違った考えのオーナーさんもいるけれど、ボクらの体格はDNAによってある程度は決まっているもの。ボクらひとりひとりの体格に合わせ、正しい量の食事を食べさせてね。

 

迎える前も後も、覚悟を持って。

最近さあ、ボクらフレンチブルドッグが「旬」な犬種になってるって実感、実はボクらにもあるんだよねえ。だってほら、モチモチふくふくとしたこのヴィジュアルは最高に可愛いし、小悪魔ちっくな上目遣いからちょっぴりホラーな白目まで表情だってこんなに豊か。オーナーさん一筋の愛情深い性格で、まさに見た目も中身もパーフェクトなボクらだもん。人気者になるのは当然のことだよね。

フレブル,本懐

Gorlov Alexander/shutterstock

 

でも、一方でボクらはとても大変な犬種。動物病院の先生も言ってたけれど、フレンチブルドッグやブルドッグは、無理に無理を重ねた改良によって誕生した歴史を持っているんだ。だから先天的な骨の形成異常も多く、皮膚アレルギーを含めて病気にかかりやすいってことはご存知の通り。

 

でも、病気になったって皮膚がひどくかぶれたって、ボクらは神様からもらった命が続く限り、大好きなパパやママの元で生きていたい。だからもしボクらを迎えた後に様々な病気を発症しても、そのための治療が精神的にも金銭的にも負担が大きくても、どうか見捨てないでいてね。ボクらはパパやママに見捨てられたら、ひとりで生きていくことはとてもできないんだから。

フレブル,本懐

Rawpixel.com/shutterstock

 

今日はね、フレンチブルドッグであるボクらの願いや希望をお手紙にしてみたよ。ボクらは人間語を話すことはできなくても聞くことはできるから、本当はパパやママが何を言ってるかは全部理解しているんだ。そのお返事として色々な行動や仕草をするし、その中には眉をひそめられることだってあるかもしれない。

 

それにね、ボクらが自分ではコントロールできないことも含めて見守ってもらいながら、ずっとずっと家族でいたい。どうか、すべての仲間が一生家族の元で幸せに過ごせますように。

 

 

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