真面目な飼い主ほど危険!犬の熱中症は数秒で起こる
フレンチブルドッグオーナーさんたちがこの時期最も警戒しているのは、間違いなく熱中症のはず。記録的な速さで梅雨が過ぎ去った今年、早くも動物病院には熱中症の疑いで搬送される犬たちがかなりいます。しかも、ペットの熱中症が鼻ぺちゃ族以外にも広く認知されるようになった今、どの子もそれなりに対策はしていたそう。それでもなってしまううえ、場合によっては意識が戻らない子も…。そして愛犬が熱中症に陥るのは一瞬のことで、今まで元気よく歩いていたかと思った次の瞬間には倒れてしまう。そういうことが多々起こるのです。そのために何をすべきか、もし散歩中に倒れたらどうすべきかをまとめました。
それは夜、涼しい時間帯の散歩のこと

Andreea Mihaela Rosca/shutterstock
筆者の友人の愛犬はフレブルではなくマズルの長い子だけれど、先日熱中症で倒れました。
幸いにもすぐに意識が戻り回復しましたが、友人は全身から血の気が引き、パニックに陥りかけたそうです。
そもそも友人は熱中症対策をしっかりしており、散歩に出たのは夜、すっかり日が暮れてから。
涼しい風が吹いているのを確認し、愛犬の首には保冷剤を入れたクールネックを装着していました。
普段通り元気に歩く愛犬を微笑ましく眺めながら歩いていたその時、急に左右にふらりと揺れたかと思ったら直後に倒れ込んだそう。
目は白眼になっており、すぐに熱中症だと気づいた友人は持っていた水をお腹周りを中心にかけ、抱き抱えて自宅まで帰り、クーラーの効いた部屋で体を冷やすという処置をしたところで意識が戻ったと話していました。
意識が戻ってから急いで病院に連絡をしたそうです。

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今回は倒れた時の応急処置が正しかったことと早かったことが幸いしましたが、知識があったからこそすぐに対処できたものの、応急処置について知らなかったら大変なことになっていたかもしれません。
友人はすぐに連絡をくれ、「安全だと思える時間帯でも犬にとっては危険だから気をつけてね」としみじみ話していました。
年々暑さのピークを超えてくるような夏が続く昨今では、「去年は大丈夫だったから」はもはや通用しない。そんなことを痛感したのです。
正しい応急処置を知る

Tienuskin/shutterstock
熱中症リスクを理解しているフレブルオーナーさんにとって、熱中症予防はすでにしっかりとされているはず。
各種グッズの導入や対策の知識も豊富なはずですが、予防に対しては万全でも、いざ「熱中症になってしまったら」どうでしょうか?
今まで予防できていたからこそ、実際になってしまった時の対処には戸惑うかもしれません。

Tienuskin/shutterstock
熱中症の正しい応急処置方法ですが、屋外で倒れた場合はすぐに日陰へ移動させ、愛犬の体に水をかけること。
その際にあおげるものがあれば水をかけた後に風を送ってあげましょう。
もし保冷剤を持っていれば頭や首筋、喉、脇の下、お腹、内ももなどの太い血管が通っている場所に当て、すぐに動物病院に連絡を。
状態を伝え受診が必要だと判断されたら体を冷やしながら搬送してくださいね。
ただ、注意点は冷やしすぎないこと。
体を冷やすのは大事ですが、過剰に冷やすと冷えた体を温めようと血管の収縮やシバリングと呼ばれる体の震えが起こるため、かける水は常温のほうが安心です。
普段から散歩時にお水を持ち歩いているオーナーさんが多いけれど、夏場はもしもの時のことも考え、お水は少し多めに、保冷剤も予備をいくつか持って出るのをおすすめします。

Tienuskin/shutterstock
自宅内で熱中症になった場合も基本の応急処置は同じで、まずは「冷やす」「風を当てる」「水を飲ませる」の3つがポイントですが、水を飲まない場合は無理に飲ませないように注意を。
重度の熱中症だと脳が腫れて脳障害を起こす場合があるので、症状が重い場合は脳のダメージを抑えるために頭も冷やしてくださいね。
屋外でも屋内でも熱中症になったらすぐに応急処置をし、必ず動物病院で受診すべきかどうかの判断を仰いでください。
真面目なオーナーさんほど危険

Job Narinnate/shutterstock
犬にとって散歩は必要不可欠なこと。
これは確かにそうですが、熱中症が心配されるほどの気温の場合、必ずしも正解ではありません。
暑いと判断したら散歩を中止することも大切なんです。
愛ブヒに対して真面目に向き合っているオーナーさんほど、日に2回は散歩をしないと、などの一般的なルールを守りがちですが、場合によってはそれが命取りになることも。
夏の間は散歩は早朝の1回だけにし、ストレスがたまらないよう自宅内で遊ぶなど、その日の気温や天候に合わせ臨機応変に対処してあげてください。

Pumbastyle/shutterstock
とはいえ、お散歩好きのフレブルの場合は「まだ散歩に行かないの?」という圧を感じることもあり、なんだかかわいそうになってきますよね。
そういう時は涼しい時間帯にごくごく短時間外に出し、外の空気を嗅がせるのもひとつの手。
しっかり歩かせたり運動させるのは涼しい季節のお楽しみにして、夏場はまず命を守ることを第一に考えてあげてくださいね。
おわりに

Oyls/shutterstock
この記事を書いている今、テレビの天気予報からは「来週は40度近い日も」なんて恐ろしい予報が流れています。
どんどん熱帯化する日本の夏は、人以上に犬たちにとって厳しい季節。
この暑さが過ぎ去るまでは散歩はマストだと思い込まず、熱中症にならないよう十分気をつけてあげてくださいね。
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