オシッコの量が多い・少ない
フレンチブルドッグに限ったことではありませんが、オシッコの量や回数から病気を推測することができます。たとえば、オシッコの量が多くなる場合は、腎臓病や糖尿病、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)などが考えられます。反対に量が少ない場合は、脱水している可能性が考えられます。何度もトイレに行くのに少ししか出ないなどの頻尿が見られた場合は、膀胱炎や尿道が閉塞している可能性も。
そして、これらの病気は生命にかかわる怖いものばかり。少しでも量や排尿姿勢に変化があらわれた場合は、すぐに病院へ行くようにしましょう。
それでは、オシッコの量から考えられる病気をご紹介します。
オシッコの量が多い
糖尿病
糖尿病って、なんとなく食べ過ぎたり太っていることが原因でなるようなイメージがありませんか?人と猫はそうなのですが、犬はちょっと違うんです。痩せていても、食事に気をつけていてもなってしまいます。
犬の糖尿病は副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)や未避妊の女の子のホルモンが影響し、体がインスリンに対して抵抗性を示し、一生懸命膵臓からインスリンを分泌しようとした結果、膵臓は疲れてしまいインスリン分泌が欠如し、糖尿病となります。
水を大量に飲む、食べていても痩せる場合は要注意
糖尿病になると、のどが渇きやすく水を大量に飲むようになります。食欲旺盛で食べているのに痩せてしまう子もいます。これはインスリンの分泌量が減り、細胞が糖をうまく取りこめず、糖が血液中にあふれてしまうので体はなんとかその糖を薄めようと大量にお水を飲みます。その結果オシッコも大量になるのです。
進行すると、昏睡状態になることも
糖尿病となった体は食事からは栄養を吸収することができなくなるため、自らの筋肉や脂肪から栄養を取ろうとするため痩せてしまいます。状態が進行すると、急性合併症(ケトアシドーシス)を引きおこし、昏睡状態になって死亡するケースも。フレンチブルドッグは食欲旺盛で、運動量も多くありません。そんな愛ブヒが、最近食べているのに痩せてきた、お水を大量に飲むなどの症状があらわれた場合は、すぐに病院で受診しましょう。
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)はその名前からすると、副腎という臓器の病気のようですが、じつは、脳の下垂体腫瘍が原因であることが90%以上。犬は副腎皮質機能亢進症の発生率が高い動物です。
オシッコ以外の症状:水を大量に飲む、毛が薄くなる、皮膚が黒くなる
症状として水を大量に飲みオシッコの量が増える傾向にあります。その他の症状としては、毛がうすーくなってきたり、皮膚が黒く色素沈着してきたりします。さらに症状が進行すると、お腹が膨れたり呼吸が苦しくなったりします。命にかかわる病気なので、症状があらわれたらすぐに病院へ行くようにしましょう。
子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)※女の子のみ
避妊手術を受けていない女の子の場合、子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)を患うことがあります。主な症状として、水をたくさん飲んでオシッコの量が増えます。子宮に限ったことではありませんが、体の中で強い炎症が起きると、その炎症をしずめようと副腎という臓器からステロイドホルモンが分泌されます。その副作用として、非常に喉が渇き水をたくさん飲むのです。また、外陰部から膿や血液の混じった分泌物がでることもあります。進行すると腎不全や貧血になり、最悪死亡するケースもあるので注意が必要です。
早い子では3歳でなる子もいます。避妊手術をしていない女の子は、元気食欲がなくなった場合、この病気の可能性もあるのですぐに病院で受診しましょう。
オシッコの量が少ない
脱水
どんな病気であれ、体調が悪くなり食事や水の摂取量が減少すると、体の循環が悪くなります。また、フレンチブルで気をつけたいのが熱中症!暑さで一生懸命呼吸をして熱を蒸散させようとした結果、体の水分量が減少し脱水していまいます。脱水すると当然おしっこの量も減少。生きていく上で水分は何より大切です。おしっこの量が少ない、と感じたらすぐに病院で受診しましょう。
前立腺肥大 ※男の子のみ
高齢になって睾丸の働きが低下すると、性ホルモンのバランスが崩れ前立腺が肥大化します。すると、直腸を圧迫したり、前立腺の中を走行する尿道が圧迫されてウンチやオシッコをするのが困難になります。軽度の場合は薬で治療ができますが、重度になると手術をしなければなりません。前立腺肥大は高齢になってからかかりやすく、またフレンチブルドッグの麻酔リスクも年齢に比例して高まります。この病気は去勢手術をすることで防ぐことができるので、子犬をむかえた時に家族や獣医師さんとよく話し合った上で去勢手術をするのもひとつの方法です。
腎機能障害
腎臓は体にとって必要なものを再吸収し、不必要なものをオシッコとして排出してくれる大事な器官。腎機能障害になると腎臓で濾過作用がうまく働かず、飲水量やオシッコに変化が現れます。
腎機能障害には「急性」と「慢性」があり、それぞれ症状が異なります。
腎機障害は最終的に腎不全になると命に関わるため、十分注意が必要です。
急性に見られる症状
一例)尿道閉塞
急性腎機能障害の場合、急な尿量の減少・嘔吐や下痢・食欲の低下・脱水症状があらわれます。
慢性に見られるその他の症状
慢性腎機能障害の場合は、多飲多尿・元気がなくなる・嘔吐や下痢などの症状があらわれます。
最後に・・・
オシッコの量が多い・少ないという症状は、命にかかわる危険な病気である可能性が高いです。すぐに病院へ行き、必ずその旨を伝えるようにしましょう。
おすすめ記事
-
【取材】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【取材】脳腫瘍治療のスペシャリスト・長谷川大輔教授が進める脳腫瘍の最新治療とは
フレンチブルドッグは脳腫瘍になりやすい犬種だといわれています。事実として、てんかん発作の症状が出てMRI検査を受けたフレンチブルドッグのうち、「約70%が脳腫瘍」と診断されたというデータも。犬の脳腫瘍は残念ながらあまり良い予後は期待できず、根本的治療も身体に負担がかかることから、私たちオーナーは希望を失いがちになります。
そんな脳腫瘍治療に、新たな風が吹こうとしているのです! このプロジェクトの先陣を切る、日本獣医生命科学大学・長谷川大輔教授にお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】川口春奈とアムのやさしい世界。ー大人気女優は生粋のフレブルラバー
いまをときめく人気女優が、フレンチブルドッグラバーであるという事実。
そうです、その人は川口春奈さん。
アムちゃんというパイドの女の子と暮らしています。
話を聞けば聞くほど、そして春奈さんとアムちゃんのやりとりを目の当たりにするほどに、そのフレンチブルドッグ愛がわたしたちのそれとまったく同じであることに、なんだかうれしくなってしまったのでした。
春奈さんとアムちゃんのすてきな暮らしを、BUHI編集長の小西がいつくしみながら、切り取らせていただきます。
-
【イベントレポ】のべ6,500人・4,500頭のフレンチブルドッグが集結!「フレブルLIVE2023」の全貌大公開!
第二回『French Bulldog LIVE 2023(フレブルLIVE)』が、無事閉幕しました!
今年は思い切っての2daysチャレンジ。当日までどうなるかドキドキでしたが…なんと、のべ「6,500人・4,500頭のフレンチブルドッグ」が集結。
開催地の山中湖はもちろんのこと、道中のサービスエリアもフレブルだらけで、他犬種のオーナーさんは「何があるんですか!?」と驚いていたとか(そりゃそうだ笑)。
さぁみなさん、いよいよ「フレブルLIVE 2023」のレポートをお届けです!
今年参加してくださった方も、来年こそと意気込んでくださっている方も、臨場感たっぷりのレポートをお楽しみください!
フレブルLIVE -
【愛ブヒのお肌に悩む方へ】THE fu-do(ザ・フード)を食べて「納得のいくお肌」になるまでの、3ステップとは!?
販売からわずか半年で20万食を突破し、満足度95%を超える「THE fu-do(ザ・フード)」。
フレンチブルドッグの中でも特にお肌に悩む子には、積極的にお召し上がりいただきたい!
そして、どうか焦らないでください。フレンチブルドッグの体質を踏まえると、納得のいくお肌になるためには、最低でも3ヶ月はかかります。
でも大丈夫。今回は、すこやかなお肌を目指すための「3ステップ」をお伝えします! 毎日のボディチェックが、ますます楽しくなりますよ。
ザ・フード -
【PUFFY出演決定!】フレブルLIVE 出演アーティスト発表【第一弾!】
今年の『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
「フレブルLIVE」の特徴は、二日間でコンテンツが異なること。
一日目は愛ブヒとオーナーさんが主役の参加型コンテンツ。そして二日目は、アーティストによる音楽フェスが中心です!
今回は、音楽フェス(二日目)の出演アーティスト発表第一弾!
なんと、オーナーにも「世代」が多いPUFFYの出演が決定しました!
フレブルLIVE -
【ロッチ出演決定!】フレブルLIVE「11/9(土)」の司会はフレブルラバーのロッチ!
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
一日目は愛ブヒとファミリーが主役になる、参加型コンテンツ。
二日目はアーティストを呼んで、史上初の愛ブヒと楽しめる音楽フェスを開催。
2daysで大きく内容が異なるのも「フレブルLIVE」の魅力です。
そして…今年の司会は、待望の「ロッチ」が登場!
みなさん! ついにロッチのお二人が「フレブルLIVE」にやってきます!
フレブルLIVE -
【肉球の香りがするビール、誕生】イラストは千原ジュニアさん【フレブルLIVEで先行販売!】
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
今年は例年以上に反響があり、二日間ともに駐車場付きチケットがSold outとなりました!
年々パワーアップしている「フレブルLIVE」ですが、今年はオリジナルのクラフトビールを制作。
世界初・肉球の香りがするビールで、その名も「Paw Pad Ale」。
パッケージのイラストは、なんと千原ジュニアさんが手がけてくださいました。
フレブルLIVEにて、先行販売いたします!
フレブルLIVE
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
French Bulldog LIVE⚡️2024 (フレブルLIVE)
-
7周年特別企画「プロジェクト7」
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】FBL編集部の「アバウトな幸福論」
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。