2016年11月30日11,228 View

お腹がふくれている

ポテッとしたお腹にプリプリのお尻もフレンチブルドッグのかわいい特徴。でも、異常なほどお腹がふくらんでいる場合は、危険な病気をわずらっていることも。単純に肥満の可能性もありますが、中の臓器が腫れていたり、液体が溜まっている場合もあるんです。

お腹のふくらみから考えられる病気をご紹介します。

Ezzolo/shutterstock

お腹がふくらんでいる、腹部にグリグリがある・・・臓器の腫れ

お腹がふくらんでいて、腹部にグリグリしたものがある場合はお腹の中の臓器が腫れている可能性があります。例えば、腎臓などは割と外側にあるので大きくなると触れることがあるのです(腫瘍や腎炎など)。

 

また、多飲多尿を伴う場合は子宮に膿が溜まっている「子宮蓄膿症」の可能性も。子宮に重度に膿が貯留すると、ややお腹も膨れて見えます。

 

フレブルの体型は腫瘍を触りにくい

堀江志麻先生

獣医師:堀江志麻先生

その他、丁寧に触ることで他の臓器に発生する腫瘍を触れることもありますが、フレンチブルドッグの体型はちょっぴり触りにくいんです。それに、無理やり触って何かを痛めてしまうのも心配ですよね。

なにより早期発見が大事なので、病院で定期検診を行うようにしましょう。

 

お腹がたぽんとしている・・・腹水

昔はフィラリア症で腹水が溜まりお腹がたぽんとしたもの。今ではしっかり予防薬を飲まれている方が多いので、フィラリア症で腹水がたまる子は激減しました。でも、油断は禁物。肝臓病やその他の腫瘍などにより腹水が貯留してしまうことがあるんです。お腹がたぽんと膨らんでいたら、命に関わる病気であることが多いので、早めに受診しましょう。

 

お腹がポンと出ている、多飲多尿、毛が薄くなる・・・筋肉のゆるみ

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)では、筋肉のゆるみが出て、かつ、お腹の皮膚が薄くなり、お腹がぽんと出た体型になります(potbelly:ポットベリー)。多飲多尿や毛が薄くなることもあります。病院で診断可能ですので、お腹がポンと出ていたり、多飲多尿、毛が薄くなったなどの症状が現れたら、必ず受診しましょう。

 

 

最後に・・・

しま先生

獣医師:堀江志麻先生

フレンチブルドッグは食欲旺盛なので、肥満になりやすいですが、このようにお腹がふくれていると怖い病気の可能性もありますので、病院へ行くようにしましょうね。きちんと体重管理をしたり、早期発見のために定期検診をするのもおすすめです。

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