2025年4月16日1,154 View

【撒き餌で犬が亡くなる事件が発生】何気ないお散歩もご注意を。

先日とてもショックなニュースを目にしました。それは3月下旬、鳥取県雲南市で4頭の飼い犬と1頭の野犬が河川敷を散歩した後に突然原因不明の死を遂げたというもの。河川敷を散歩した犬種も飼い主もさまざまな犬たちが、散歩後に体調を崩して次々と命を落としたそうで、犬たちを追悼するとともに、愛犬を失ったオーナーさんたちの気持ちを思うと本当に居た堪れません。そしてこういった事件が起きると、悲しいかな模倣犯が現れることも少なくない現実。ドッグオーナーにとって散歩は日常の行動だから、私たちフレブルオーナーにとっても他人事ではないのです。

事件のあらまし

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panco971/Shutterstock

 

まずこの事件が起きたのは、去る3月21日の夕方から3月23日の朝にかけてのこと。

 

約2キロにわたって桜が植えられた三刀屋川沿いの河川敷を散歩した複数の犬が、何かを口に咥えるなり舐めるなどして命を落としました。

 

茶褐色の何か、落ちていた銀紙のようなものと、毒入りの何かは同一のものではなく、それが食べ物とは断定されていません。

 

ただ獣医師によれば、「どのくらいの量かは不明なものの、市販の除草剤やネズミ駆除剤であれば口に入れた直後に死ぬことは考えにくく、それだけで死ぬのは相当毒性が強くないとなかなかそうはならない」と話しているそうです。

 

被害にあった犬たちが同じ河川敷を散歩していたことから、誰かが悪意を持って人為的に置かれていた可能性が高いそうで、無作為に生き物を傷つけようとする人間がいることに、ただただ怒りが湧いてきます。

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KarinR/shutterstock

 

けれども、こういった事件は決して珍しいことではなく、さらにこのようなニュースの後には模倣した事件が起こりやすい傾向にあるのです。

 

除草剤や融雪剤が撒かれていたことを知らずに愛犬がその場所に生えていた草などを食べて体調を崩すことはままありますが、あえて動物が好きそうなものに悪意を持って毒を仕込むのは全くもって別の話。

 

筆者が暮らす地域でも過去に置き餌を食べた野良猫が死亡したと聞いたことがあり、それ以降は道に落ちている食べ物に目を光らせるようになりました。

 

そして春は気候や環境の変化から自律神経が乱れ、情緒不安定になる季節でもあります。

 

ストレスを抱えた人が増える時期は、そのストレスが悪い方向へ向くこともしばしあるため、より注意が必要になるといえるでしょう。

 

食いしん坊なフレブルは特に気をつけて

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Tienuskin/shutterstock

 

我が家の愛ブヒも隙あらば拾い食いをしようとし、散歩中にはお気に入りの雑草を見つけては足を止めて勝手にサラダバーを開催するほどの食いしん坊。

 

拾い食いやサラダバーに興味がない子たちと違ってとことん食い意地が張っているので、だからこそ上記のような事件には神経質にならざるを得ないのです。

 

そのため散歩は基本的に周囲がよく見える明るい時間帯に行くようにし、地域猫のために誰かが置き餌をしている場所には近寄りません。

 

それとともに愛ブヒが歩く少し先を確認し、食べ物が落ちていないかを凝視しながら歩くようにしていますが、それでも一瞬の隙をついて落ちている葉っぱなどをもぐもぐしていることがあります。

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街路樹がたくさん植えられている道の落ち葉や枝などにいちいち毒を仕込む人はなかなかいないでしょうが、誤飲を防ぐためにも拾い食いの癖を治そうと目下トレーニング中なんです。

 

口に入れたものを取ろうとすると慌てて飲み込む子も少なくないので、拾い食い癖のある子は特にご注意を。

 

また、散歩コースに不審な食べ物などが落ちていたら排除したり、ご近所のドッグオーナーさんに情報共有することもお忘れなく。

 

なお排除する際は素手で触らず、マナー袋などを使って直接手に触れずに片付けるようにしてくださいね。

 

どんなものかは分からなくても、強い毒性のものだと触れただけでかぶれることもないとは言い切れませんから。

 

拾い食いをやめさせるには?

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bozsja/shutterstock

 

そもそも犬は本能的に動くものがあれば無意識にパクッとしたくなる生き物。

 

はらりと落ちてきた落ち葉や目の前を歩く鳥などを追いかけるのも、彼らが持つ狩猟本能のなせるわざ。

 

時には無意識に体が反応してパクリ、なんてこともあるため、頭ごなしにダメと言っても伝わりません。

 

そこでまず必要なのは、合図をしたらアイコンタクトができるようにし、意識をオーナーに向けさせる練習をすること。

 

それができたら次は「待て」や「ストップ」などのコマンドを覚えさせ、何かを拾おうとしたらすかさず「待て」と行動を止めさせるようにします。

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Ihnatovich Maryia/shutterstock

 

それでも口に入れてしまった場合、それを出させるために「オフ」や「出せ」などの指示を出しますが、これは普段からボールやおもちゃ遊びを一緒にするなかでトレーニングするのが効率的。

 

ボールを返してくれない場合はボールと交換でおやつをあげるなど、ブヒにとってより魅力的なものと取り替えることで覚えてもらいましょう。

 

ただ、口の中にあるものを取り出す場合、普段から口周りや口の中を触られ慣れている子じゃないと噛む危険があるため、オーナーが口の中に手を入れられるよう、日頃から歯磨きなどを通して口の中を触る練習をしておいてくださいね。

 

おわりに

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今回のニュースは非常に腹立たしく、同時にとても悲しいニュースですが、私たちの身にも起こり得る可能性が十分にあるもの。

 

法的に他人のペットを傷つけても器物破損罪にしかならず、法律では彼らは物と同じ扱いなんです。

 

無作為に毒を撒いた犯人を探すのも困難ゆえに、私たちにできるのは自衛することしかありません。

 

同様の事件で命を落とす子たちが出ないよう、オーナーである私たちが注意するほかないのです。

 

 

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