2016年11月30日30,610 View

歩き方がおかしい

愛ブヒがいつもと違う歩き方をするとき、さまざまな病気が考えられます。肉球に外傷があったり、膝や背骨に異常があったり、脳に異常がある場合も!簡単な治療で治るものから命に関わるものまでさまざま。フレンチブルドッグは生まれつき関節が弱い犬種なので、運動のしすぎや激しい動きをすると椎間板ヘルニアや膝の脱臼を起こす危険性があるので注意が必要です。

病気によって歩き方の変化も違うので、ひとつずつご紹介しましょう。

everydoghasastory/shutterstock

腰を左右に揺らし、ヨタヨタ歩く・・・椎間板ヘルニア

腰を左右に揺らしてヨタヨタ歩く場合、椎間板ヘルニアの可能性があります。その他、痛みを起こさないように背中をまるめて歩いたり、散歩の途中でピタッと止まりうずくまることがあります。抱っこをしたときに「キャンッ」と強く吠えて拒否をする、体をさわるといやがるなどの症状もあらわれます。

抱っこ

ヘルニアの手術はできる限り早めに

椎間板ヘルニアは緊急性が高く、一般的に24時間以内に手術をしたほうが、より回復が早いといわれています。フレンチブルドッグは骨格上ヘルニアになりやすい犬種なので、少しでも歩き方に変化が見られた場合はすぐに病院へ連れていきましょう。夜間提携の病院を探しておくと、安心です。

椎間板ヘルニアの詳しい症状や対策はこちら

 

首をかたむけて歩く・・・耳や脳の異常

首をかたむけて歩く場合は、耳や脳に異常がある可能性があります。

外耳炎や中耳炎などになると耳を掻きながら歩こうとしたり、頭がかたむいたまま歩いたりします。また、脳炎や脳腫瘍、脳梗塞になると首をかたむけて歩いたり、一定の方向に回りつづけることがあります。

傾けて歩く

その他別の症状として痙攣(けいれん)を起こすこともあります。フレンチブルドッグは脳炎・脳腫瘍などの脳疾患になりやすい犬種なので、このような症状があらわれたらすぐに病院へいきましょう。

脳腫瘍の詳しい症状や対策はこちら

 

片足を引きずっている・・・膝の脱臼、筋膜炎、骨折

片足を引きずって、ケンケンするように歩いている場合は、膝の脱臼や、筋膜炎、もしくは骨折の可能性があります。内出血や腫れを伴うこともあります。かばっている足をよく確認するようにしてください。

膝蓋骨は定期検診で確認することができます。我が家の愛ブヒは膝が脱臼しやすいのかそうでないのか、知っておくのも大事ですね!

ソファからのジャンプや、階段を一気に上り下りするなどは負担がかかりやすいのでなるべく避けるようにしましょう。

 

立ち上がりにくそう・・・椎間板ヘルニア

いつもより前足で踏んばったり、立ち上がるまで時間がかかる場合は関節炎や椎間板ヘルニアの可能性があります。様子見をせず、すぐに病院へ行くようにしましょう。

椎間板ヘルニアの詳しい症状や対策はこちら

 

ジャンプしながら歩いている・・・肉球や爪の外傷、膝の脱臼

足をかばうようにジャンプしながら歩いている場合は、肉球や爪に外傷がある場合や、膝の脱臼の可能性があります。炎症を起こしていないか、トゲがささっていないか、爪が折れていないかなど、日頃から足の裏・指もチェックしておきましょう。

肉球

 

とくに外傷が見られず、症状が改善されない場合は、病院へ連れて行くようにしましょう。

 

 

最後に・・・

しま先生

獣医師:堀江志麻先生

フレンチブルドッグは骨格上、関節の病気になりやすい犬種です。脳炎や脳腫瘍など、命にかかわる病気になっている可能性もありますので、歩き方に異変を感じたら病院へ連れていきましょう。また、早期発見が何より大切なので、日頃から愛ブヒのからだをチェックし、定期検診することをおすすめします。

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